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2019年マイベスト映画5&気になった作品

初note記事です。

今回は2020年になったので、映画を趣味にし始めた自分が「2019年の映画を個人的に振り返ってみる」が目的の無料記事となります。もし見てない映画があった際はご興味持っていただけると嬉しいです。

2年ほど前から映画を積極的に見るようになり、2019年は映画館に70回ほど足を運んだ。それだけ行っても邦画周りは全然抑えられていない。2020年は倍の150回を目指そうと思う。

※注意
元々アニメ好きという点もあり、アニメ・洋画に偏っております。
どうかご容赦ください。今後はバランスよく見ます。

2019年映画の印象

あくまで個人的な話として、『シェイプ・オブ・ウォーター』を超えるほど絶対に忘れられないというほど強烈な作品に出会えなかった。『ジョーカー』は映画そのものより、あの題材を扱った上で社会に与えた影響が印象に残る。
先日、小島監督が上げていた『パラサイト 半地下の家族』『ボーダー 二つの世界』は気になってるので近いうちに見たい。

2019年映画ベスト5 & 気になった作品

1位『ジョーカー』
2位『スパイダーマン:スパイダーバース』
3位『空の青さを知る人よ』
4位『天気の子』
5位『アラジン』

特別枠 ※作品単体での評価が難しいため
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』

以下、順不同

『ロケットマン』
『アイリッシュマン』
『グリーンブック』
『アナと雪の女王2』
『HELLO WORLD』
『プロメア』

『ジョーカー』

『スパイダーバース』とどちらを1位にするか相当迷ったが、やはり2019年で一般層含めこの題材で大ヒットした作品であり、とりあえずとりあえず見てほしいと伝えるなら・・・と考えて1位に。

続編と思わせつつ、完全に独立したジョーカーの作品なのも良い。
逆に『ダークナイト』好きな人はジョーカーのカリスマ性を感じられなくて違和感しかなかったと思われる。ロバート・デ・ニーロ出演作の『タクシードライバー』と『キングオブコメディ』と一緒に見ると似てる演出やオマージュが発見できてさらに面白い。ジョーカー初見でよく分からなかった人はこの2作品を見ることで多少整理されるはず。

この映画が凄いのは、感想や考察によって、その人の立場や育ち方、人生観が露呈してしまうこと。そして、このマイノリティな題材をアメコミと掛け合わせることでメジャーでヒットに持っていったこと。
全く異なる考察になるので語るのが本当に楽しいし、その論争の構造自体が社会(超自我)を表し、ジョーカーを生み出す皮肉になり得るのが面白い。「凄い」とか「怖い」とかそんな一言の感想で終わらすにはとても勿体ない。

誤解を招くと思いつつあえて言うと、アーサーが人を殺すシーンは最高にスカッとしたし、その時自分の顔は超にやけていた。そういう感情が自分にはあるのかもしれない・・・そう考えさせられてしまうから面白い。

『スパイダーマン:スパイダーバース』

アニメであれば間違いなくスパイダーバースを1位にあげる。これはCG映画でもアニメ映画でもない、アメコミとも融合した新しい映像作品だった。もう衝撃的すぎてこれからのアニメどうなるんだろうとワクワクして仕方がなかった。

今後のCGアニメ演出に一石を投じたのには間違いないので、今後どのようなアプローチの作品が出てくるかとても楽しみ。

『空の青さを知る人よ』

2019年最大の台風の時期と公開時期が重なってしまい話題に乗り切れなかったのがもどかしい。個人的には同スタッフで制作された『あの花』『ここさけ』を上回った作品。

予告では女子高生のあおいの恋物語と思わせていたが、主軸は31歳のあかねの恋愛を描いていた。この31歳感が妙にリアルというか自分が同年代だからか、自分が歳を取ったという実感からか、ジワジワと過去の色々な感情が溢れた。「大人ってめんどくさいなぁ…でもこの感じ分かるし、あったなぁ・・・と思うということは歳を取ったってことかぁ・・・(´Д`)ハァ…」みたいなアオハルのさらに先というか笑
自分が感情移入しやすい年代だったからこその評価というのは否定しない。

20〜30代前半の社会人で見ていないのであれば騙されたと思って一度は見てほしい。たぶんその年代には結構刺さる作品のはず。

『天気の子』

新海誠作品らしさを備えつつ、一般受けも考慮されている『君の名は。』よりチャレンジした作品。なのに変わらずヒットしたのは凄いとしか言いようがない。
オタク目線で言うと世界系の究極というか、ゴール地点である。世界系の美少女ADVゲームの全ルート攻略した後に出てくるTRUEエンドがこのストーリーなのだ、と言えば古いオタクなら通じてしまう。そんないろんな可能性、選択肢を作品中で垣間見ることができる。

エンタメとして一般受けするなら間違いなく『君の名は。』なのだが、クライマックス部分で曲が流れた瞬間最大風速は凄かった。あの瞬間は鳥肌が立って仕方がなかった。

最後の結果で賛否が分かれるとは思うが、その部分は『ジョーカー』も同じと言うか、なにを正義とするかというのを考えるというテーマを扱う作品はしばらく続くと思われる。

『アラジン』

なんだよ、ミーハーかよ!と思われるかもしれないが『アイリッシュマン』『ロケットマン』を上げると他で出てるランキングと大して変わらず、自分らしさを出すため5位に。
『アラジン』というアニメ原作を今の技術で作りきったことについて文句の付けようがない。ただ、ジーニーがウィル・スミスに寄せすぎて自由過ぎるせいかアニメ版の演出やスケール感にはどうしても物足りない感を感じた。そこを昨今のディズニーらしく女性(ジャスミン)の強さを際立てるアレンジで補った形。ジャスミンの新曲「Speechless」はこの作品自体を象徴する歌となっていた。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』

両タイトルとも長く続くシリーズの区切りとなる作品。2010年代を終わらせるという意味でもとても良い終わり方だった。

元々見てる作品への愛着があるからこそ来る感動があるので単体では評価しきれないものの、両作ともに作り込みと風呂敷の畳み方が見事だった。『スカイウォーカーの夜明け』は前作(EP8)の評判をなかったことにするかのように既存シリーズへの愛を全開に出しつつ、終止符を打った割り切りは本当に凄い。

『HELLO WORLD』

選定外だが、2019年個人的推し作品。

SFであり、現代から始まるこの作品。初見は『あした世界が終わるとしても』と同じ印象だったが、もう最後の瞬間で自分は全てを持っていかれてしまった。
エンドロール中はひたすら自分の中で考察を繰り返し、スピンオフの小説も読み、自分の中で整理できたときの時間を含めて、この作品の楽しさだったと思うととても心地が良かった。時間軸系のSFが好きな人にはぜひ見てほしい一作。

まとめ

上げた作品がアニメ多めで、ミーハーよりな選定になってしまい少し悔しい・・・。ただ、上げた作品は全てオススメできることには違いないので、ぜひ見てない作品があったら見てほしい。

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