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スウェーデンに長期滞在4〜住んでみた北欧 スーパーマーケット事情

住むにあたって必要なもの第1位は、住む場所や家具類などのいわゆる寝床という意味のもの以外で言うと、スーパーマーケット(スーパー)ではないかと思う。私も到着してすぐ、これから80日間住むためにまずは必要なものを揃えるために、取る物も取り敢えずスーパーに買い出しに行った。

私が住んだところは以前の投稿にも書いたが、商業地区的なところであったので、近くにスーパーがいくつかあった。これらを探索して、どこが自分に合うお店か、どういった時にどのスーパーを選べば良いかなどを決めるためにそれぞれのスーパーを回ってみた。これもとても楽しい体験の一つだった。

スウェーデンのスーパーは主なところでいうと、ICA(イーカ・大手)、COOP(コープ・エコスーパーと言われていた)Hemköp(ヘムショップ) 、WiLLY:S(ウィリーズ・安い)、 LiDL(リーデル・ドイツ系)だが、これらほとんどが徒歩圏内にあったのでいろいろ回ってみた。

結果ICAとCOOPがお店の清潔さや品揃え、売場のレイアウトなどが自分に合っていたのでこの二つを中心に普段の食材などを揃えることにした。

スウェーデンのスーパーにほぼ必ずあるものは、リサイクルマシン。写真にあるように缶やペットボトルを入れることでリサイクルに回る機械なのだが、1個あたりお金が戻ってくる。戻ってくると書いたのは、予めデポジットとして取られているからである。缶(小サイズ)は13円ほど、ペットボトル大は26円、ペットボトル小は13円戻るといった具合である。だからこの機械を使わないとある意味損することになるのだが、損しないように生活すると環境に配慮したことになるとも言える。そしてお金を戻してもらうだけでなく、寄付することを選択することができるようになっている。現地の人もペットボトル1、2本なら寄付のボタンを押している人も多かったように思う。

投入口の右下にあるボタンでお金を戻すか寄付するかを選べる

日本でも大手流通企業がまさにこれと同じような機械を導入しているが、使ったことないのでわからないが、お金が戻ってきたり寄付ができるようにはなっていないようである。(デポジット取られていないから当たり前だが)でもポイントがつくようで良い仕組みだと思う。

品揃え的に言うと野菜が豊富で安かった。特にじゃがいもの品揃えは良かった。と言うのもスウェーデンの主食だからということもあると思う。私はじゃがいもはあまり好んで食べる方ではないのだが、調理の仕方を工夫して味変しながら毎日食べている家庭も多いように思う。

野菜売場

あと量り売りの商品が多い。じゃがいももあらかじめ袋にパックされているものもあるが、自分で一個二個と選んで量り売りで買えるようにもなっている。これはお菓子なども同じで自分が食べたい量だけ買える仕組みになっていて、フードロスの削減にもなっているように感じた。


お菓子(キャンディ)の量り売りコーナー

肉は鳥も豚も牛も売っていたが、牛肉は牛のゲップが環境に悪く、育てるのに大量の水が必要になるなど環境に良くないと言う意識が浸透していて、環境に配慮すると言う意味で牛肉を食べない人がいるということであった。

これは品揃えのことではないが、冷蔵または冷凍で売っている商品は日本でもあるようにドア付きのケースに入っているのだが、画像のように扉にシールが貼ってある。何が書いてあるかというと、

「あなたの子供や孫のために扉を開けっぱなしにするのはやめてね、閉じたドアはエネルギーを50%節約しますよ」

環境先進国ならではのコミュニケーションを見たような気がした。

ドアに貼られているエコ啓蒙?シール

買い物の仕方はカートにカゴを乗せて商品を入れて最後レジで会計するというのは日本と同じだが、レジに並ぶところからは違う。レジのところにはベルトコンベアがあって、買ってきたものを自分でどんどん置いていくのである。日本のようにカゴをレジのカウンターに置いて店員さんが一個ずつバーコードを読ませるというやり方ではない。そしてレジの担当の人もベルトに置かれた商品を手際よくどんどん読ませるので、こちらも早く置いていかないといけないというプレッシャーがある。精算はほぼ全て現金でなくカード精算だが、先ほどバーコードを読ませた商品がレジの先に溜まっており、これを自分で買い物袋に入れるのだが、次のお客さんの商品も流れてくるので、これも早く袋に入れないといけないという二度目のプレッシャーが訪れるのである。


日本で環境配慮というとレジ袋が取り立たされるが、スウェーデンでもいち早くレジ袋を使わないような施策はあり、2年ほど前にレジ前で売っているエコバッグの値段が10円、20円だったものが80円、90円になった。だからそんな高いレジ袋を毎回買う人はおらず、皆エコバッグを持ってきている。ということは施策としては成功なのだろう。この80円のうち4割は税金ということ。ただその80円もするレジ袋はしっかりしたもので繰り返し使えるので、私は最初に買ってそれを毎回持って行ってそれをエコバッグとして使っていた。


いくつか種類あり(1クローナ 13円ほど 20230420現在) 高い!
これはもっと高くて200円くらい でも丈夫

海外に限らず国内旅行でも地元のスーパーに行くのは楽しかったりするので、私のように長期滞在する人だけでなく、スウェーデンに観光に来た人もスーパーに行くのはその国の文化に触れられるので楽しいと思う。


#住んでみた北欧   #スウェーデン #サステナビリティ

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