見出し画像

CO2の排出を減らしても地球温暖化は進む。

地球温暖化、Global Warming、は大きな社会問題となっている。地球大気の気温を産業革命以前に比べて1.5℃とか2℃の上昇に抑えるなどの数値目標を掲げている。掲げているのは温暖化対策を話し合う国際会議COP24での結論だったか。(努力目標なのか、絶対的なものなのか数値の位置付けが今ひとつはっきり分からない。)温室効果ガスとしてCO2が悪玉になっている。専門家ではないので詳しいことは分からないがCO2が地球を覆う大気から大気圏外に熱を排出するのを阻害する壁の様な役割か機能があるらしい。そこでCO2排出のない太陽光発電などの自然エネルギーが良いということになる。原子力発電もCO2排出がないという観点だけを取リあげれば良いということになる。(もちろん、核の問題があるから単純ではないが。)ならば出来るか否かはともかく自然エネルギーで全ての電力を賄ったら地球温暖化は解決されるのだろうか。答えは否である。

熱を発生させる限り気温は上がる。電力でもガスでも使う以上は熱が発生する。それは石油を使って電力を作ろうが太陽光で電力を作ろうが同じことだ。例えば家の中でガスや電気を使うことを考えたら分かり易い。ガスを使えば部屋の中は熱くなる。電気を使っても同じく部屋の温度は上がる。エアコンを使って部屋の温度を下げることは可能だがそれは温度の上がった空気を外に排出しているからでエアコンを使うことでやはり全体の温度は上がっている。つまり、地球という閉空間の中で熱を使えば(排出すれば)地球の中の温度は上がる。CO2の排出を抑えれば云々というのは例えて言えば部屋から外に熱を吐き出す窓を大きくするか(というより今の窓をこれ以上小さくしない)という発想に似ている。言わば根本的な問題はCO2の排出量にあるのではなく電力やガス、車や飛行機や船舶が使う熱エネルギーがトータルでどれだけ熱を使うか、熱を排出するか、にかかっている。

極論すれば人類の経済活動を見直して熱エネルギー排出を減らす方向に舵を切る必要がある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?