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続報 日本のコロナワクチンのDNA汚染

Kevin McKernan先生がコロナワクチンのDNA汚染を2023年2月に初めて報告して以来、約1年になります。DNA汚染は決して海外のコロナワクチンだけの話ではありません。日本のコロナワクチンにも共通した問題なのです。McKernan先生は日本から匿名で送られたワクチンについてさらに解析を進めています。その中にはモデルナのコロナワクチン、ファイザーのXBB対応ワクチン、第一三共の新しいコロナワクチンも含まれています。

今日までに行われたDNA汚染研究の大半が、実際のロット番号の狭い範囲に及んでいる事を思い出させるものだ。EMAが211倍のばらつきを目撃しているように、これがより多くのロット数に拡大されれば、DNA汚染において16-32倍の変化が見つかっても不思議ではない。

図1

DNA汚染のロット差が大きいのもコロナワクチンの特徴の1つです。1F1042Aのロットは有害事象が多い事で知られていますが、有害事象の多さとDNA汚染度の関連も示唆されています。

図2

図2は3つのワクチンロットのDNA汚染のqPCRによる定量です。ファイザーのコロナワクチン1F1042AはMcKernan先生の実験では最もDNA汚染度が高いロットであり、SV40で12.72のCt値を記録しています。David Speicher博士らの報告でのDNA汚染度が最も高いサンプルのSV40のCt値は16.99でした。1F1042AのDNA汚染はその18.13倍に相当します (Ct値の差が16.96-12.72=4.18であり、2^4.18=18.13倍)。

MCF-7は乳癌細胞株、OVCAR (OVCAR-3) は卵巣癌細胞株です。Ulrike Kaemmerer博士は、コロナワクチンをこれらの細胞株に投与する実験をしています。これらの細胞株は元々癌細胞なので、細胞の癌化の解析などには適しませんが、ゲノム統合を検証するモデル系としては有用でしょう。

現在Kaemmerer博士はさらに細胞を継代培養し、細胞内の汚染DNA量のCt値を追跡しています。汚染DNAが細胞に取り込まれても、DNAが増えない限り細胞の分裂とともにDNA量は薄まるはずです。しかし汚染DNAがゲノムに統合すれば、もはや細胞分裂によってもDNAは失われませんので、時間を経てもDNAが検出されればゲノム統合の状況証拠となります。そうした細胞からSV40の周囲のDNAをディープシークエンシングする事により、ゲノムへの取り込みの検証も現実的です。そうした細胞から、汚染DNAのゲノム統合が見つかって来る可能性があります。

これらの試薬が無くなったので、私はキットの残りを、匿名のまま送られてきた他のバイアル瓶に焼き付ける事にした。ワクチンを接種した細胞株で作業する場合、これらは良い対照となる。qPCR/RT-qPCRの陽性対照として、純ワクチンを細胞株と並べて使用する事が重要だ。これらは日本からのもので、5ロット、計7バイアル。

図3

McKernan先生は日本から送られた5ロット (7バイアル) のコロナワクチンの汚染DNAを解析しています (図3)。この中にはモデルナのSpikeVax、第一三共のダイチロナ、ファイザーのXBB対応ワクチンも含まれています。この中でダイチロナ、XBB対応ワクチンは最近のワクチンです。

ワクチン原液を直接用いるとqPCRがわずかに阻害されるために、10倍希釈したものを三回繰り返し実験に用いています。ベクター (ori) のqPCRから分かるようにモデルナ、ファイザー、第一三共のmRNAワクチンはともにDNAで汚染されています。また、ファイザーのXBB対応ワクチンには以前のものと同様にSV40エンハンサーが含まれていました。すなわち、ファイザーはこの危険な配列を新しいワクチンでも除去していません。

第一三共のコロナワクチンでは、ベクターは検出されるのにスパイクは検出されていません。ではそれは何故でしょうか?これは私自身の考察となりますが、配列の違いが原因かもしれません。第一三共のmRNAワクチンはファイザーやモデナとは設計が異なり、スパイク遺伝子全長ではなく、RBD (受容体結合ドメイン) のmRNAを使用しています。このため、qPCRのプライマーやプローブが結合できる配列が含まれていないのではないでしょうか。あるいはコドンの最適化のために、プライマーやプローブが結合する配列が変化している可能性もあります。

これはqPCRなどの遺伝子配列に依存する手法には付き物の問題であり、配列が変われば、DNAは「幽霊」のような検出できない存在となります。qPCRでは見かけ上のDNA量はゼロでも、実際には大量のDNAが存在している場合もあるのです。

最近のXBBワクチンにはDNA汚染も含まれている。これらのワクチンの有効期限は2025年までである。お分かりのように、期限切れ、期限切れでないバイアルともにDNA汚染があり、どちらも人々に接種されている。このような藁人形論法は薄っぺらで簡単に捨てられてしまうので、本当は紐人形と呼ぶべきなのだ。

DNA汚染は、使用期限が過ぎていない現行の日本のコロナワクチンバイアルからも検出されました。XBB対応ワクチンや第一三共のワクチンなどの新しいコロナmRNAワクチンも高度にDNA汚染されているという事です。ワクチンのDNA汚染問題が最初に報告されて1年余り経ちますが、製薬メーカーはこの問題を克服できていません。つまり、DNA汚染はシュードウリジン化mRNAには不可避の技術的欠陥なのです。

DNA汚染問題は、私のブログ記事の中で最も攻撃されてきたトピックの1つです。また実際、DNA汚染問題は日本ではコロナワクチン反対運動の中でも極めて軽視されています。目下のコロナワクチン薬害のみを問題視する事に固執し、DNA汚染問題を矮小化すれば、それはmRNA製剤の容認、あるいは推進への流れへと繋がります。話のすり替えによる「藁人形論法は薄っぺらで簡単に捨てられて」しまいます。最終的には時間が検証してくれるでしょう。

実際問題として、ワクチン接種を受けた被害者とワクチンの薬害の因果関係を証明するのは非常に困難です。しかし、DNA汚染問題はワクチンという製品の製造上の明確な欠陥であり、立証が可能です。しかも、DNA汚染問題は現行のコロナワクチンのみならず、危険な次世代LNP/mRNA製剤への抑止力ともなります。汚染DNAのゲノムへの取り込みの検証はすでに世界中で始まっています。DNA汚染問題は今後のmRNA製剤薬害を止めるための鍵となるでしょう。




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*記事は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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