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コロナワクチンが危険な理由

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コロナワクチンが危険な理由
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2021年12月の記事一覧

オミクロン変異考察

新型コロナウイルス-オミクロン株 (SARS-CoV-2 Omicron variant、系統B.1.1.529) は2021年11月24日に南アフリカから世界保健機関 (WHO) に初めて報告されました。オミクロン変異株は多数の変異をスパイクタンパク上に持ち、しかも変異の多くは他の変異株には見られない新規のものです。この変異の多さのために、武漢型をベースとした現行のコロナワクチンによる免疫を回避する懸念にも繋がっています。 検出されるそれぞれのウイルスは変異し続けるウイル

コロナワクチンと癌: Frontiers in Medicineに掲載された論文から

コロナワクチンのブースター接種後に癌が急速に進行したという内容の論文を紹介します。患者は元々血管免疫芽球性T細胞リンパ腫 (AngioImmunoblastic T cell Lymphoma、AITL) を発症していました。AITLはT濾胞 (ろほう) ヘルパー (T follicular helper; TFH) 細胞由来の癌です。 濾胞とは、空洞を囲む小さな球状または壺状の細胞の集まりです。免疫系で代表的な濾胞は脾臓やリンパ節の胚中心です。胚中心は、体内で特異的な抗体

スパイクタンパクとヘルペスウイルス: Communications Biologyに掲載された論文から

前回に続き帯状疱疹について話していきたいと思います。潜伏感染は持続感染の一種であり、臨床的に認められる症状を示さずに体内に病原体が存続している状態です。ヘルペスウイルスに一旦感染してしまうと、症状が治った後もウイルスは神経節に移動して潜伏感染します。この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効です。宿主の免疫低下に伴って再活性化し、初感染した部位の近傍に病巣を発症します。 潜伏感染しているヘルペスウイルスの再活性化によって起こる病気の1つが帯状疱疹です。

コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる痛みをともなう皮膚湿疹です。帯状疱疹の原因は潜伏感染しているヘルペスウイルス (水痘・帯状疱疹ウイルス) の再活性化です。 水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、まずは水疱瘡として発症します。多くの人は子どもの頃に水疱瘡にかかりますが、発症して1週間程度で治ります。実は、このウイルスは水疱瘡が治った後も体の神経節に潜伏します。それでも、免疫力が正常な場合はウイルスの活動が抑えられていますが、免疫力が低下したときなどに再活