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全漕手が60分エルゴを嫌う理由:でも多くの人が強くなってしまう事実20241005

なぜみんな60分エルゴが嫌いか?

Answer:

「きついから」

以上。
他ありません、きっと。

きついトレーニングが好きなのは超一流選手のみです。
「きつい」=「嫌い」、それは普通の感覚です。

でも不思議なことに、
そして残念なことに、

「ローイングでの低レート60分」と、
「エルゴでの低レート60分」では
トレーニングとして体力的に狙ってるゾーンは同じ
なのです。
だから、
同じぐらいキツい」、
という感情であるべき
なのです。

なのに
「60分エルゴにする?乗艇にする?」と学生に聞くと
100%乗艇になります。
なぜか。


たしかに、景色は変わらない。1mmも。

景色は変わらないので、
本当につまらない、
時間が長く感じる、という人もいると思います。
それは確かに体感時間を長くさせる要因になっていると思いますが、
だからといって
エルゴがやたらきつい理由にはなりにくいように思います。

エルゴがきつい理由

それは一定の強度で漕ぎ続けなければならないからです。

おそらくですが、
乗艇の場合、
一定の強度で漕いでいません。
強く漕いだり、
弱く漕いだり、
ちょうどいい強さで漕いだり、
いろんな変化があります。

特に、
後半きつくなったらきつくなった分だけ
弱く漕いでいます。

エルゴはきつくなろうがならまいが
そんな弱さを受け入れてくれません。
常に同じ強度を求めます。

乗艇とエルゴで、乗艇が選ばれるのは、
そんな弱さを受け入れてくれるからでしょう。
誰も妥協ゼロの先生に好んで会いにいきません。

ただ、常に同じ強度を求める妥協なき先生が
強くしてくれる確率はかなり高いです。

60分エルゴで強くなる理由。

これも個人的な感覚ですが、
常に同じ強度で漕ぐことが最も成長するように感じています。

要は疲れても落とすな、というやつです。
疲れてからがトレーニング、というやつです。

乗艇の場合、
タイムをキープすればある程度強度を守ることはできますが、
どうしても風や波があったりしてエルゴほど厳密にはできないので、
エルゴにどうしても軍配が上がってしまいます。

そして60分エルゴの場合、キープしようと思えばできます。
2000mエルゴだと、どうしても途中で落ちたり、
同じペースをキープすることは至難の業、大変な精神力を要しますが、
60分の場合、これも精神力が必要ですが、まだマシです。
キープしやすい種目だと思います。

そのほか、60分エルゴのメリット

60分エルゴができるということは、
60分間、ローイングの動作をし続けられるという能力の証です。

速い選手ほど、
ターン(旋回)の時間が短いですが、

60分エルゴができる選手ほど、
このターンの時間が短くなる傾向
にあります。
数キロ、数分で毎回休む必要がないからです。

要は乗艇の質が上がります。間違いなく。

社会人の方にもおすすめ

60分エルゴにかかる時間は
エルゴの準備と、60分と、後片付けの
全部で80分もいりません。

一方で、乗艇で60分漕ぐとなると
船・オール出し、60分、ターン等の時間、後片付けなど
90分ぐらいはかかります。

この差は大きいです。
めっちゃ理解したくない事実ですが、
エルゴはかなり効率的なトレーニングです。

エルゴの相対性理論

エルゴを引いている時間ほど、
地球上でゆっくり流れている時間はない
と思います。

「時間がない!」
「忙しい!」

そんな社会人だからこそ、
1時間の重さ、長さを60分エルゴで体感することができます。
時間がないからこそ、
60分エルゴをすることで、
たくさんの時間を発見することができます。
この矛盾にみなさんもぜひ体感してみてください。

(メンバー限定)中野60分エルゴを引く。2025シーズン2回目

学生にやらせるだけでは
60分エルゴハラスメントと言われる可能性がある(たぶんない)ので、

自分もできるだけやるようにしています。

二回目の結果はこちら(照れるので中野のファンの皆様だけ)

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