整調(ストローク)の後ろは辛いよって話20240621

これもまた人によって違うのかもしれないけど、

「整調に合わせる」ことを重要な役割として担っている選手は、
整調の何に合わせるかについて、悩むことが多いのです。

整調の選手からすると
「自分は毎日いつも同じ漕ぎをしている!」
考えているかもしれないけど、
合わせる側からすると毎日微妙に違うんですよ。

「俺に合わせろ」と言われましても、
今日、ちょっと違いますよね。
って言いたくなる人は結構いると思います。

特に、レースが近づいてきたら

レース2週間前〜1周間前によくある
とんでもないきつい練習のときの
整調の精神的な元気のなさ、
技術、体力と、

だんだん疲労が抜けてきて絶好調になっていく整調の技術、
体力。全然違うのです。
こっちは全然疲れが残っていても、
それに合わせなきゃいけない。

そしてレース直前になってくると、
整調によっては、急に無口になり始めたり、
他のクルーが気になってキョロキョロし始めたり、
おいおい、いつもの漕ぎはどこに行ったんだ!って
思いながらも合わせなきゃいけない。

じゃあレース中はどうかというと
ものすごい集中力で
今までのガチガチ緊張ローイングはどこにいったんだっていうぐらい
レースのときだけすごく上手に漕いだり。

合わせなきゃいけない人にとっては、
「いつの整調に合わせればいいんだ!?」
っていう悩みを持つのは自然なことでしょう。

結論。

レースのときの整調に合わせましょう。
レースの時に、きっと整調はこう漕ぐ、
今はこんな漕ぎをしているけど、
レースは絶対こういう漕ぎになる。
そういう予想を立てる。その漕ぎに備える。

整調はこういう性格だから、
こういう人間だから、
きっとレースではこう漕ぐであろうという漕ぎに備えて
同じ漕ぎができるように準備しておきましょう。

どんな練習も、レースで成功するためにあります。
その日その日の整調の機嫌をとるために、
その日その日の整調の漕ぎに合わせることは
クルーを生き抜くうえで大切かもしれませんが、

大目的は
レースで成功するために漕いでいるということ。
練習しているということ。

練習ではスタートのレートが全然上がらないくせに
レースのなるとめちゃくちゃレートが上がったり、

練習ではラストスパート全然しないくせに、
レースになるとめちゃくちゃラストスパートしたり、

練習ではいつもちゃらんぽらんなのに
レースになると急に生真面目になったり、

同じ人間なはずなのにいろんな整調が出現し、
それにそれぞれ合わせるのは技術的にも肉体的にも精神的にも
なかなかきついものがあるので。

「きっと整調はこう動く!」

そういう予想の元、備えましょう。
きっと長い間、一緒に練習してきて、
同じ時間をずっと過ごしてきて、
どんな人間か、どんな選手か、きっと誰よりも理解しているはずです。

正直、レースで合えばそれで良い。
UTよりもハイレート、ハイレートよりもレース。
そこでピッタリ合わせられるように。

人間理解力、整調理解力、
それが試されるのもまたレースです。

合わせることが重要な役割を担っている方、
応援しています。

※「整調(ストローク)は辛いよ」って話も書きたいと思います!


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