見出し画像

おいなり弁当、すぐき付き!

彼女はどんな時、おいなりさんにしよう、と思うのか、それはよくわからないんですけど、たぶん、メインのおかず、例えば、肉とか、ハンバーグとか、から揚げとか、シャケとか、そういうのがない時、お湯であたためるお揚げさんにすしめしを作って、そこに紅生姜もまぶしてお揚げさんに入れてくようです。

三角ではなくて、弁当箱に入りやすいように長方形にして、四つ並べると弁当箱のごはんスペースは埋まってしまう。四つ食べたら満腹になるから、きっとお茶碗二杯くらいにはなるのでしょう。

メインのおかずがない時のおいなり弁当ではあるというのに、稲荷ずしが好きな私は(油揚げ、どちらかというと、うす揚げが好き!)、弁当箱を開けたとたんに、「わっ、お稲荷さんだ」と感激してしまう。

たしか、奥さんが朝弁当箱につめてたところをちゃんと見てたでしょう? なんて言われても、お昼にはすっかりその映像は抜け落ちています。だから、まるで初めて見たみたいな感じで、だったら写真撮ろう、今日はスペシャルなんだ! 何のスペシャルかはわからないけど、とにかくお弁当はスペシャルだから、とりあえず記念に写真だ! なんて、写真を撮ります。

この日は、玉子焼き、ウインナー、レンチン焼売、どれもおいしくいただきました。そして、彼女が「野菜代わりに」と言いながら入れてくれた京都のすぐきは、賞味期限は過ぎていたけれど、それでもおいしくいただきました。

何だろうね。仕合わせな感じでしたね。あとは運動して、仕事もしっかりして、いろんな手続きもして、一緒に散歩もして、実家の母にも電話して、そしたら、言うことなしかな? いやいや悩みはあるんですけど、いつかは解決するでしょう。悩んでいても仕方がない。自分は自分のやるべきことをする。気づいたら何でも頑張る。なるべく文句は言わない。人に嫌な気持ちにさせない。それで行くしかないな。

そんなにしてやれるのも、そんなにずっとやり続けるわけではなくなりました。これから先、私にはどんな人生がやって来るのやら、あまり期待はできないけど、ボチボチやるだけかな。