人生の課題は、一度やり過ごしても、ブーメランのように戻ってくる。
【2人の息子たちに伝えたいこと(14)】
以前、書いたことは、ここにまとまてあるよ!「★」
◆「人生の課題は、解決しなくてもいい。引きずってでも、前にすすめ。」
僕は若いころから、そう思って生きてきた。
今はもう少し落ち着いて生きるようになったけど、どちらかと言えば、
今、手元にある問題が全部解決できないままでも、なんとかやりくりして生きてゆけば、やがて時間が解決してくれるものがたくさんある
と思っている。
思い悩んで、前に進めなくなるなら
思い悩んで、今を楽しむことができなくなるなら
いったん、”カッコ『』”に入れてしまって、前に進むほうがいい。
そう思う。
実際、高校生の時、大学生の時、社会人になった時、結婚して子供が生まれた時、初めて海外赴任した時、
当時、いろいろと思い悩んでいたことの大半は、時間が解決してしまった。
◆「人生の課題のいくつかは、一度やりすごしても、ブーメランのように戻ってくる」
ただ、そうやって生きてきてわかったことは、
「人生の課題には、時間が解決してくれるものもあれば、そうでないものもある」ということだ。
新入社員のころ僕は、自分の英語力や専門知識が十分でないことに気づいたのだけど、その解決を先送りにして、会社生活を送っていた時期があった。
一所懸命に働いてる。評価もされている。
自分のやりたい仕事ではないけど「まあ、いいか・・・」と思って、目先の課題だけを追いかけていた。
今、振り返ってみると、新入社員の時の過ごし方としては、そはそれでよかったと思う。
できないことだらけでも、その中でできることを見つけて、がむしゃらに前に進んだから「営業なのに人と話すのが怖くて、常識がかなり欠落してた、当時の僕」でも、社会への扉を開くことができたのだと思う。
でも、次の転勤で本社の管理部門に抜擢されて、一度、やり過ごしたブーメランが戻ってきた。
2番目のブーメランが戻ってきて、ようやく僕は、「ああ、この課題はやりすごしちゃダメなんだ」と思い直して、その日から、「土日のどちらは勉強する」と決めた。
その後、本社と海外で希望した仕事をさせてもらえたのは、その時の決意のおかげなんだろうと思う。
健康もそうだ。
僕は、社会人になって39歳になるまで、運動らしいものはほとんどしてこなかった。
自分でも運動不足だと思っていけど、解決にむけた努力を先送りにしていた。
でも、39歳のときに仕事のストレスで身体に不調を感じるようになって、「このままでは危ないな・・・」とおもったとき、ようやく「人生の課題がブーメランのように戻ってきたんだ」と気づいた。
それで、「40歳の誕生日までに、東京マラソンとトライアスロンを完走する」という目標を決めて、ジョギングと水泳とロードバイクを始めた。
40歳で目標を達成した後も、その時に始めた運動習慣は、その時々の生活環境に合わせて形を変えながらも、今まで続いている。
◆「二度目のブーメラン」は、人生の課題に取り組むチャンスだ!
基本的には「解決できない問題を思い悩んで前に進めなくなるくらいなら、解決できなくてもいいから、その問題を引きずってでも前に進んだ方がいい」と思う。
きっと、悩みの半分くらいは、時間が解決してくれる。
でも、「一度やり過ごした課題のうち、大事なものは、ブーメランのようにまた戻ってくる」ということも知っておくべきだ。
そして、「2度目のブーメランは、解決に向けた努力を始めるチャンス」なんだと思う。
一度やり過ごしたくらいだから、簡単な課題ではないだろう。
でも、決意すれば、少しづつでも、解決に向けた努力は始められる。
僕は「大事なのは、人生のベクトル」なんだろうと思う。
人生には、早いも遅いもない。今、この瞬間があるだけだ。
人生が課題を解決する方向へ向かっていれば、時間がかかっても構わない。
「今、この瞬間に人生がどの方向に向かっているのか」が大事なんだ。
人生が良い方向にむかっているなら、日々是好日だよ。
ヒロシ