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親子継承のお互いの考え

をどのように尊重するのか

お問い合わせをいただく会社で、親と子が関係している会社はとても多くあります。お父様からお問い合わせをいただく場合も多いですし、会社を引きつく側の息子さんからお問い合わせをいただく場合があります。どちらからの問い合わせでも共通するキーワードに「会社のしくみ」というものがあります。不動産仲介業は、しくみやマニュアルがなくても、自分たちのこれまでの経験と知識で日々の経営がやっていけます。家族経営のような仲介会社でマニュアルが完備されています!なんて会社はあまりないのではないかと思います。ただ、それが悪いわけではなく、それで十分やっていける業なので、特段、面倒なマニュアルづくりなどは必要ないのだと思います。日々の業務や営業、お客様への対応の仕方などのやり方はどこに保存されているのかというと、社長や息子さんたちの頭の中ということになります。

ただ、会社を長く経営されていて、いよいよ会社を引き継ぐことを考え始めたときに、なにげなくこのままでいいのか?という不安にも思える考えがよぎることになります。社長側からしてみると、今までは自分がそばいたから何かと目をかけてこれたわけだし、何かあれば指導もできたが、自分がいなくなったときに、何も指標がない中で本当に息子がこの会社をやっていけるのか・・・。まだ自分が健在な時に、もっと会社の整備をした方がよいのではないかと考えるのです。息子側からしてみると、同様に、自分がやっていくにしてもしくみもマニュアルもない状態ではこの先とても不安だ。今のうちからなんらかの手を打っておきたいと考えます。

それが、親子間で考えが一致すればよいのですが、意外と考えを一致させるのは難しいようです。どちらが悪いというわけではないのですが、やはり親子ということもあり、社長と社員という立場を超えて自分の意見をぶつけ合ってしまうことがあるからです。なので、お互い何の相談もなく、コンサルやマニュアルづくりなどの相談をいただいた場合は、親子間で意見が合致していないと進めていくことがとても難しくなっていくことがとても多いです。前述したように、家族経営的な状態での会社経営であれば、特にしくみやマニュアルがなくても今現在は運営できているので、その必要性に温度差がでてくることもあるのではないかと思います。親子だからこそ腹を割って話し合えるということも意外と少ないようです。次回はこのあたりも書いていきたいと思います。


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