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車いすで街歩きを体験して

10/24 鎌倉・逗子にて、一般社団法人WheeLog さんとのコラボイベントに行ってきた。
WheeLog さんは「車いすでもあきらめない世界」をミッションに掲げ、車いすユーザーのための地図アプリをつくる等に取り組まれている団体。

地図アプリ「WheeLog!」は、車いすで移動した道のログが地図になる仕組みで、最初は代表の織田さんが一人で始めたそうだが、一人ではいつまでも地図が出来上がらない。。。どうしたら良いものかと考えて、皆のログで地図が作られる仕組みにしたそう。 

アプリをダウンロードし、自分の車いすのタイプを選んで実際に街を歩くと、そのログがアプリ上に残り、他のユーザーがその地図を見たときに、この道は車いすでも大丈夫ということがわかる。安心して、色々なところに行けるようになるそう。素晴らしいですね!!

また、同時に、バリアフリーのレストランやトイレなど色々な情報が得られる。
僕は、誰しもがどこにでもアクセスできる社会が良いと思っているので、一度体験してみよう!!!と思い、今回車いすでの街歩きにトライした。

車いすラグビーで車いすに乗る機会はあったため、操作には慣れており、街歩きも初めはスイスイ行けるかなと思ったのだが、思わぬところに発見があった。例えば道の微妙な傾斜。まっすぐ進むのがとても難しかった。左側が下がっている道が続いたので左手の力ばかり使い、とても疲れた。また、ちょっとした高低差の傾斜も車いすだとめっちゃキツくて、誰かにサポートしてもらわないと到底上がることができなかった。ちょっとした段差も、乗り越えられるかなと思って、加速して一気に越えようとしたのだが、乗り越えられずにこけそうになった。人が多い道、狭い道も、通行困難だった。
歩いているときには気づかない色々な障壁があることを知った。

なるほど!!こんな感じで車いすユーザーは街を歩くんだ。社会はまだまだ車いすユーザーには優しくなれていないことを痛感した。

一方、鳩サブレーで有名な豊島屋さんは、入り口が全面スロープでとても広く設計されており、中の商品も車いすユーザーでも届く高さに陳列されていたりと素晴らしい環境が整っていた。
他のお店では、段差があってもスタッフさんが当たり前にサポートしてくれた。ハード面でカバーできない時は、ソフト面でもサポートする。周りの人の知恵や気持ち次第で車いすユーザーの世界は大きく変わると思った。

また今回は、4〜5人で1グループになり、それぞれの班にミッションが与えられ、特点が加算されるというゲーム仕立ての街歩きだった。

“湘南らしい写真を撮る”や“ラグビーを感じられる写真を撮る”などちょっと難しくも楽しいミッションに加え、全員が車いすに乗る、ニックネームで呼び合う、などコミュニケーションが豊かになるミッションもあった。
一つずつクリアしていくゲーム性のある街歩きのおかげで、初めて出会った方とも楽しく時間を共にすることができた。
ゴール後にミッションクリアの合計点数の発表があり、僕たちのチームは残念ながら勝てなかったが、皆で称え合うことができた。

そして最後に、今回の体験について皆で振り返り、紙にまとめて発表をしシェアするというとても大切な時間があった。他の班から踏切がとても大変だったなどという報告があり、自分が体験できなかった気づきも得ることができ、勉強になった。
記念写真を撮って、終了。あっという間の時間!!

集合

終わってみて感じたことは、
外界から守られた安全な体育館で乗る車いすと街中の車いすでは全く違ったこと、
健常者にとっての“ちょっとしたこと”は、皆にとってのちょっとした、ではないこと、
そして経験してみることの重要性だった。
また、最新型の電動車いすでは7.5cmもの段差を乗り越えられれるなど、技術の進歩が世界を変えようとしていることも感じることができた。

今後取り組みたいことの一つは、スタジアムへの道のりやスタジアム内の環境整備だ。
誰しもがスポーツ・ラグビーを楽しめる社会を作っていくために、試合の日など何かしらの機会を作っていきたいなと改めて強く思った。
車いすの方を含む様々な方とみんなで、例えばスタジアムへの道のりを選手と共に進み、試合の解説をラジオのようなアプリで聴き、試合後にはどこかの飲食店でご飯や会話を楽しむ。そんな企画が出来れば素敵だなと思った。誰かスポンサーになってくれたり、一緒にやろうと思ってくれる仲間がいれば嬉しい。

HiRAKUとしても企画できればと思っているので、その際は皆さんよろしくです!!WheeLogの皆さんもありがとうございました!!!

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