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ボーカルレッスンにも基礎と発展がある

先生の記事を読んで私が5年前にボーカルレッスンを始めたときのことを鮮明に思い出しました。

鬼の女性軍曹によるスパルタレッスン

最初はまさに発声する基礎づくりから始まりました。
・複式呼吸
・発声の仕方
・呼吸の仕方(鬼とは戦いません)
・高音の出し方
・低音の出し方
・ファルセット(裏声)の正しい出し方
・地声とファルセットの移動とミックスボイスの理解
・音の響かせ方
・喉を使うな!(怒)
思い出すだけで軍曹の事が今も瞼の裏にすぐ思い出せます。
今はボーカル講師から別の夢に向かっている軍曹ですが、徹底的にボーカルに必要な基礎を数カ月間に渡って叩き込んでもらいました。
辛いということは無かったですが、「いつこんなことが出来るようになるんだろう」と思うほど歌唱が「得意ではない」私としては気の遠くなるような技術のオンパレードです。そこは過去の経験上、「全ての技術は練習時間を正しい練習方法で積み上げることで必ず身につく」という私の信念に基づいて継続しました。
今では、上記の各項目について「脳みそで意識すること無く」使ったり使わなかったり自由に操作することが出来るようになりました。ここはもう反復そして反復、それにつきます。辛いことは無いです。ただ繰り返すだけ。

その先に来る達成感と歌う楽しさ

「だんだん出来るようになってきたぞ」という感覚が見についてきたころころ軍曹から「もうひとり講師を紹介したい」と言われました。男性の先生で英国からの帰国子女でもあるから、私にとって「基礎習得」の段階から徐々に「表現」をする段階になってきたので、表現については男性のほうが男性の指導に適しているはずだ、ということと英語を使った歌唱についてはネイティブの英語を使えることも必要だろう、とのことでこのときから軍曹と忍先生の二人体制でのレッスンとなりました。
今は、軍曹のあのスパルタレッスンにひたすら感謝する日々です。ある種単調に思えてしまうかもしれない基礎レッスンを毎回毎回厳しくやっていただき、更に自宅での練習メニューも作ってくれた、そして少しそしてまた少し出来ることが増えて時にそれを確認して、褒めてくれた、あの時期があって今の表現を追求するレッスンに取り組む事ができています。
そして「基礎」がなければあらゆる「表現技法」も一切使うことができません。いま、こうして「楽しくなければ歌えない」を唱導している私と忍先生ですが、軍曹が私に残してくれた「基礎」が全ての支えになっているのです。

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