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いまこんな状況 → 将来はこうなる → だからいま、これをしよう。というお話。


いまの状況なので、今日は真面目な話をします。ニュースサイトを日々巡回して得た知識のまとめ。けっきょく将来はどうなるのか? いま何をすればよいのか? の考察。感情的ではなく、理論的に話します。

(1)どうして先進国で医療崩壊が起きているのか?(日本でも医療崩壊の危険性はあるのか?)


・コロナウイルスに感染すると、80%は軽症、20%は入院が必要、5%は集中治療室が必要、それでも1%は亡くなる、という統計があります。

重要なことは、この統計は【通常の医療体制なら当てはまる】ということ。

つまり、入院用のベッドも、集中治療室も、人工呼吸器も、医師も、看護師も、ふだんどおりの体制なら、コロナに感染しても99%の人は助かる。死亡率1%。

ここまでが、2月上旬の楽観論につながったと思う。「亡くなる1%は高齢者だから、インフルエンザでも1%は亡くなるから、いたしかたないよね」という推論。

今回のコロナで怖いのは【20%は入院が必要】という部分。つまり、【20%は自宅にいたら助からない】という事実。見落としていた。。


・20%は自宅にいたら助からない(5%は集中治療室が必要)ということは、【病院のベットの数 = 助けられる人数】になる。

もっというと、今回のコロナウイルスには根本的な治療薬が存在しないため(これがすべての元凶。人類がいつ治療薬を手に入れられるかが問題のすべて。後述)、入院後に、もっとも重要な治療方法は「人工呼吸」になる。

「人工呼吸器」を使用して呼吸困難を回避し、肺が回復するのを待つという治療。

「人工呼吸器」は家庭にはなくて、病院にしかない。しかも台数が限られている。(ECMO(人工心肺)も重要だけど、あまりにも台数が限られているので、まとめて「人工呼吸器」とする)


・つまり大事なのは、【病院のベッドの数 = 人工呼吸器の数(人工呼吸器を扱える医療従事者の数)】といえる。

そうすると、入院先は病院である必要はなくて、ホテルでもなんでもよく、人工呼吸器を装着できればよい。つまり、今回のコロナ治療でもっとも重要なことは【人工呼吸器の数】ということになる。

【人工呼吸器の数】=【助けられる人数】だ。

世界が、アメリカが、人工呼吸器の確保に躍起になっている理由。ベッドの数はどうにでもなる。ホテルを借り上げれば良いし、オリンピック選手村のマンションを代替すれば良い。

人工呼吸器の数(操作する医療従事者の数)が限られていることが、医療崩壊の原因になる。以下、かんたんなシミュレーションで証明する。


(2)仮に人工呼吸器が10台しかない国の場合。(医療崩壊シミュレーション)


<平時> 人工呼吸器の2台を使用中(交通事故者や病気の重体者に使用)。8台は空き。

<1日め:コロナ感染10人発生> 10人のうち、20%の2人が人工呼吸が必要(平均して1周間は使用)。先の平時と合計して4台が使用中となる。空きは6台。 ※まだ余裕がある。

<2日め:コロナ感染10人発生> さらに2人が人工呼吸が必要。先の4台と合計して6台使用中。空きは4台。 ※切迫してくる。

<3日め:コロナ感染20人発生> さらに4人が人工呼吸が必要で、2日めの6台と合計して、10台全台が使用中となる。空きは0。 ※次に患者が来たら対応不可。

<4日め:コロナ感染20人発生> 4人が人工呼吸が必要だが、空きが0のため、使用不可。この4人は亡くなる。交通事故の急患が1名運ばれてくるも、人工呼吸器がないため、亡くなってしまう。※普段なら助かる命も助からなくなる。医療崩壊発生。

4日めで、コロナの死亡率は、死者4人/感染者60人で、6.7%と高くなる。医療崩壊していなければ1%で抑えられた死亡率が、医療崩壊(人工呼吸器の不足)が発生した途端に、急上昇する。現在のイタリア、スペイン、ニューヨークが該当。


<5日め:コロナ感染40人発生> 8人が人工呼吸が必要。空きが0のため、8人全員が亡くなる。死亡率は、死者12人/感染者100人で、12%に上昇する。以降、死亡率は、入院が必要な割合の20%まで上昇していく。

つまり医療崩壊が発生すると、【感染者の20%が死亡する最悪の事態】となる可能性がある。インフルエンザと同じ死亡率1%とか呑気なことを言っていた時代は、はるか昔の夢物語。

仮に、100万人が感染したとすると、20万人が命を落とす。世界の首相が「この戦いは戦争である」と言ったのは脅しでもなんでもなくて、世界大戦に匹敵するぐらい死者が発生する危険性がある。そして現に、感染は爆発的に増えている。それに比して死者数も。

まとめると、「もっとも大事なことは、いかにこれ以上、感染者を増やさずにいられるか? 人工呼吸器を確保できるか?」ということになる。


(3)だからいま、これをしよう。


<私たち> 
 とにかく感染しない。人に会わない。密室で、密着して、密接しない。自粛。

<国>
 1、国民に対してロックダウン指示(自粛要請)

 2、人工呼吸器の早急な確保(全国の在庫数を確認し、融通し合う。動物用も使用。1日でも早く増産開始。補助金を最大限に支給)

 3、ベッド数の確保(閉院している病院の再開、ホテル借り上げ、選手村の活用など)

 4、ロックダウンによる経済停止に対する補償(アメリカが実施しているような、全企業・全失業者に対する早急な資金援助。役所みたいな煩雑な書類手続きはこの際不要にする)

 5、治療薬の発見支援(既存薬の治験への補助など)

※上記の中でもっとも重要なことは、1番と2番。とくに1番は早ければ早いほどよい。「経済が~」とか言っているうちに、医療崩壊になり死亡率20%まで上昇したら、経済を回すことができる人間自体がいなくなる。まずは人命最優先。人は石垣。経済は4番の対策で乗り切る。

※若い人は「感染しても軽症だからいい」わけでは決してなくて、仮に感染者数が増えて医療崩壊したら、交通事故で病院に行っても治療してもらえなくなる。普段なら助かったはずの病気や怪我で命を落とすことになる。全年齢の【コロナ感染以外】の死亡率も上がってしまう。

※だからこそ、全世代の全員が、感染しないように努める必要がある。


(4)いつまで外出自粛をすればいいの?


先の、国の対策「5、治療薬の発見」まで、が理想。

世界中で臨床試験を開始している。早くて数ヶ月~半年~1年くらいかかるかもしれない。

つまり、自粛期間は半年~1年くらいの長丁場で考えたほうがよい。(数週間という短期間は無理です)

■自粛期間が半年~1年って、耐えられない!

耐えましょう。という精神論だけでは耐えられないので、乗り切るための方法を考えてみました。


(5)1年間自粛するための方法


1、まず、1年間自粛する、と覚悟を決める。 
 
 
・数週間で自粛が終わる、といった楽観論を排除する。数週間で終わると思って、それが延々と繰り返されると、ゴールの見えないマラソンみたいで精神が持ちません。まず最初に、今回の自粛は長丁場になる、と覚悟する。

1年自粛が続くと腹を決めると、自ずと日々やるべきことが決まる。無用な買いだめをしてもしょうがないし、健康のためには身体を動かすことも必要だし、日々のニュースで一喜一憂(今回は憂ばかりだけど)してもしょうがない。


2、ニュースは1日1時間まで。

世界のニュースを毎日、1日中見ても、悲しいニュースが多いので精神的にダウンします。ニュースは意図的に遠ざける必要あり。コロナ関連のニュースチェックは1日1時間まで。(自分に言い聞かせてます)


3、せっかくだから引きこもって夢中になれることをする。

配信で音楽も映画も見れる時代で良かった。本も読めるし。長時間できるゲームもたくさんあるし。みんなで情報交換しあって、自宅で楽しく、レッツ・コロナ対策ライフ!

引きこもり先進国の日本ならではの知見もあると思うので(私も1年間なにもせずにゲームばかりしていた時代があります。シヴィライゼーションというゲームは麻薬)、自粛に関しては、日本は得意分野かなと勝手に思っています。どうぶつの森もいいかも。

(6)そして治療薬は見つかるのか?

人類は賢いのできっと見つけます。完治薬でなくて、重症化を抑える(人工呼吸器を使用しなくて良い)薬で良いのです。エイズウイルスの治療薬とか、ヘルペスの治療薬のように。

全世界の研究者がいっせいに考えれば、1年くらいでなんとかなるんじゃないかと、ここは楽観視している。

(7)1年後の「アフターコロナ」の未来はどうなるの?


それこそ、自宅に引きこもって、ゆっくり考えたいと思います。

明らかに、コロナ以前とは変わるだろうけれど、世界はずっと変わってきたし、人類は変化に順応してきたし、未来を良くしてきたので、きっと大丈夫。

※とりあえず「感染症・緊急アラート警戒網」を作ったほうがいいですね。どこかの1都市で原因不明の感染症が発生したら、全世界にアラート発信 → 24時間以内に全世界の国境を閉鎖(航空機の離発着停止)するシステム。

※上述の各々の考察に対して、ファクトを載せようと思いましたが煩雑になるので割愛。細かい数値ではなくて、大枠でなにが大事かをまとめたかったのです。2020年3月28日現在の考察。


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