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諦めるのはまだ早い!1年目の出遅れから4年目には自分の名前で仕事ができる成長スピードを手に入れる思考法

これまでに比べて、個人が自分の力で仕事を得て働くフリーランスや副業のような働き方が社会に浸透してきました。
特に、所謂外資系コンサルファーム出身者は、高いスキルや経験を背景に自分の力で仕事を得て独立したり、新しいビジネスを行うことが多いと感じます。(周りはそんな人ばかり・・・)
私は元外資系コンサルの端くれではありますが、新人研修の個人ワークでは数少ない追試組で成績も冴えず、自分のコンサル適性を疑うところからキャリアをスタートしています。
その後、ありがたいことに1年目で晴らしいPM(プロジェクトマネージャー)に巡り合い、自身でも努力を重ねた結果、4年目で指名プロジェクトを頂き、今ではたくさんのクライアントから指名で相談や依頼をいただけるまでになりました。
そんな私が1年目に何を考え成長してきたのかを書き残しておこうと思います。1年目で苦しんでいるコンサルタントはもちろん、社会人の方の参考になれば幸いです。

圧倒的当事者意識が成果をもたらす

まず私が決めたことは、自分がPMだと思いこみ、PMだったら今どんなことに悩むのか、どんな意思決定をするのかということと徹底的に向き合うことにしました。
「自分が少しでもさぼったらこのプロジェクトは失敗する」「自分が参画したプロジェクトは全て成功させる」ということを常に意識していました。
上記を決めた理由はシンプルに、
・自分が頭の回転で勝負できるコンサルタントではない(研修で自覚した)
・自分より事業/業界/業務に知識的に詳しい顧客や上司に勝つにはコミットしかない
ということになります。
終電に飛び乗ったのにプロジェクトのことをスマホにメモとして整理するのに夢中で気づいたら降車駅を乗り過ごしていたのは、今は良き思い出です。笑

2つ上・先の視点で考え行動する

上記に少し被りますが、自分に仕事が降ってきた際、常に2つ上や2つ先の人の視点で考え、資料作成や行動をするようにしていました。
2つ先というのが重要で、例えばPMから私への依頼であれば(PMが1つ先にあたります)、PMが期待に応えるべき相手は顧客(これが2つ先)になるので、そこれで依頼された資料作成などは、顧客が求める情報・PMが説明しやすい内容を心がけていました。
同様に、同じプロジェクトで顧客(1つ先)の依頼で別部署の担当者の方(2つ先)への依頼説明資料を作成する際には、2つ先の人がその部署内で情報展開や説得しやすい資料を作成するようにします。

目的・上位目的から逆算して考える(半分妄想)

これもこれまで出た内容と少し重なってしまうかもしれませんが・・・
自分が依頼された仕事の5W1Hを毎回ノートに整理し、1つでも分からない・曖昧なところ(自分が人に説明できない)があれば、確認するようにしていました。特に、WhyがしっかりとキャッチできていないとWhatである成果物や成果物を創っていくHowが変わるため、Why=目的はしつこく確認していました。
さらに言えば、その仕事が別の仕事とつながった先にどんな良い影響があるのか(顧客の売上が上がる、コストが下がる、生産性が上がるetc)を想像するようにしていました。
ここは正直なところ、「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいでも自身を奮い立たすことができればいいと思います。笑

スピードか品質で期待値を超える

これまでのところで、非常に高めの期待値を自身に課すことになるのですが・・・その期待値を品質またはスピードのどちらかで超えることは目標にしていました。
例えば、自分がPMだとして2日後にあれば嬉しい資料は1日で作成する、ということです。ちなみに品質の期待値を超えるよりスピードの期待値を超えるほうがややハードルが低いため、若手のみなさんにはまずスピード(Quick&Dirty)を重視することをオススメします。
※ということもあり、弊社のクレドFAST3Jには、「スピード重視」「まず実行」などが掲げられています。

わからないことは聞き方を考えて即質問する

正直なところ1年目にはわからない情報や依頼ばかりです。そんな時に意識していたのは、目的を押さえた上で、自分が何が分かればこの依頼に答えを出せるかでした。逆説的に言えば、どこまでは理解できていて自分の知識や経験で対応でき、何がわからない・できないのかを明確にするということです。
この時に気を付けていたのは、「単に分からないので教えてください」というオープンクエスチョンは避け、「自分で調べた結果、A,B,Cの選択肢があり、xxxという理由でAが最善だと考えたのですが、この考えは正しいでしょうか?」のような形で、自分の考えやロジックを提示し、顧客や上司にはクローズクエスチョンに答えてもらうようにすることでした。
今思えば仮説思考だと思いますが、当時は、自分より忙しい方の時間を奪うのは最小限にしたいという思いがありました。
結果として、常に仮説思考をすることで、仮説の答え合わせをする中で仮説精度が上がっていきました。この仮説精度=引き出しがコンサルとしての大きな財産になっています。(多くのことをショートカットできるようになりました)

誰がやっても同じ処理は最速・最短でやる

成果を出すうえで、できる大学生にお願いしてもアウトプット品質が変わらないエクセルやパワポの操作は最大限ショートカットを活用し、短縮化しました。
誰がやっても結果が同じものに付加価値はなく、自分はコンサルをする以上は、「人の意思決定に関すること」に貢献することにフォーカスしていました。

最後に

もしかすると仕事はつまらないことの積み上げ、地道なことの積み上げになるのかもしれません。
ただ、自分を頼ってくれる"誰か"がいることだけで、仕事が楽しいものになります。
頼るは自分が主体(自分が頼ると決めればできること)ですが、頼られるは相手次第で、相手が頼ってくれるから頼られることができます。
頼られる存在とはどんな人か、新人の頃からこれに向き合うことが自身の信頼残高を高め、楽しい仕事を作る第一歩なんじゃないかなーと思います。

※文字文字に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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