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熊本県苓北町のCIO補佐官に就任しました

2024年6月1日付で、熊本県天草郡苓北町のCIO補佐官として任命頂きました。2023年7月に熊本県天草市と進出協定を締結し、その後も何度か対話を重ねながら、満を持しての着任となりました。

苓北町ってどんなところ?

熊本県の西部、天草諸島の北西部に位置する人口約7,500人の町です。熊本市内から見ると最も西にある地域で、天草下島の北西端に位置し、西は天草灘、北は千々石灘に面した美しい海に囲まれた、まさに秘境です。歴史的には、数百年にわたって天草の中心地として栄え、江戸時代には富岡に代官所が置かれ、約270年間天草全土の郡政を治め、政治・経済・文化の中心地として繁栄しました。
現在は、緋扇貝や真珠などの海産物、天草陶石を使った陶磁器など、豊かな自然を活かした特産品が有名です。

苓北町の位置(中央左にあります)

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CIO補佐官とは?

CIOとは「Chief Information Officer」の略で、最高情報責任者を指します。自治体におけるCIOは、ICTを広く活用して、住民サービスの向上や行政運営の効率化を図る、行政改革における責任者です。CIO補佐官は、このCIOを専門的な知識や経験を持って支援する役割を担い、一般的にはICT戦略の立案や実施、情報セキュリティ対策、デジタル人材の育成などについて助言を行います。

苓北町のCIO補佐官として

私は今回、苓北町役場の業務改革をミッションとして、着任をしています。職員の皆様は本来顕在化していない課題を町民との対話を通じて探し、実効性のある企画を立てる立場にあります。その飛躍する姿をすべての部門で創り実現できるよう、まずは職員の方との対話から始めていきたいと思います。

苓北町の状況

日本の地方自治体は県庁を除き、約1,741(2024年4月時点)あります。そのうち、2050年には消滅すると言われている自治体が40%にあたる744。そして残念ながら、苓北町もこの40%に含まれています。

2022年時点での苓北町の高齢化率は43.0%、いま調査をするともう少し上昇していると思われます。財源を支えているのは九州電力の火力発電所。ただこれも今後のクリーンエネルギーの戦略如何では、これも未来永劫続くとは言い切れないと個人的には考えます。

現在の地方自治体の状況

様々な方々と情報交換をする中で、苓北町に限らず、市役所や町役場は、さらにいくつかの課題に面しています。

人手不足

役所勤めと言えば、憧れの職場の一つだったのは一昔前。今は採用も苦労する自治体が増加しています。まして過疎地、高齢化が進む地域では、職員どころか、議員も無投票での当選が増えているようです。

さらに国の行政改革

国や県から新たな施策の導入や調査がある度に、地方自治体の職員は手を取られます。ある程度の規模がある都市の役場なら職員の人数も多く、分担もできますが、小さな役場においては、職員の数も大都市と比べて少なく、一人あたりにかかる負荷が大きくなります。

世の中の不確実性

VUCAと呼ばれるこの時代、コロナも自然災害もいつ発生するかわからない。このコップの水が溢れそうな状態において、なにか起きないことを祈るしかない。

今後の役場の運営

これは苓北町に限った話ではないのですが、この状況を鑑みるだけでも役所・役場における業務の煩雑さ、人員不足、そして国からの要請、不確実性、、、このような状況において、役所・役場は非常に厳しい状況なのではないか、、、そんな緊張感は今回のお話しをいただく前から感じてはいました。

これから

6月6日〜7日に、12名の職員の方と個別面談をしました。今後も職員の方との対話を重ねながら、苓北町の職員の皆様の想いや願いを実現していく…そんな業務の流れや、効率化を進めていきいたいと思います。


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