#10 海に浮かぶエッセイ
なるべくここでは軽やかな文章を書きたいと思っています。
だって重いでしょう? 街を歩いていても、テレビをつけても、上司の話も、重い。本来自分の人生には関係のないことも含めて、でも逃れ用のない重い出来事や問題が山積していて、そういうのが重石になって海の底に引き摺り込まれそうになる。だからここではなるべくどうでもいいことを、軽やかなタッチで書きたいんです。モヤモヤさまーずで喫茶店を巡るような感じ。そうそう、なんであの番組は三十分に短縮されてしまったんだ。本当にゆるいよあれは。マツコデラックスさんが街ブラをする番組はどうしても人間を見るからもう少し重たい感じになる。僕はそれが大好きやねんけどね。でもね、何かをゆるく表現するって実はすごく難しいのよね。あなた。
”書こう”とすると重たくなる。音楽でも一緒で、表現しようとする”熱”が作品を重たくしてしまう。ほら、もうすでに熱いわよね、あたし。
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