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#98 不意打ちについて

先日、ビルボードライブ大阪に、佐藤竹善さんのライブを観に行った時のことだ。メンバーは、佐藤竹善(ボーカル)、青柳 誠(ピアノ)、井上陽介(ベース)、江藤良人(ドラムス)といった面々。それはそれは芳醇で、素晴らしいライブだった。歌の上手さももちろんあるけれど、バンドの演奏、選曲、MC含めた流れ、心地の良い熱も相まって、全てが一つの旅だった。MCでは今起こっていること、僕たちが共通して持っている気持ち、固まってしまっている心にも触れて、マッサージをしてくれるようだった。終演後に「歌がうまい」「演奏がうまい」といった感想が真っ先にくるのではない、「素敵なライブだった」という感想がくる、そんなライブ。
通常、ビルボードライブでのステージは70分と決まっている。ワンマンのステージだとすると少し短い構成にせざるをえない。すると、どうしても物足りなさを感じることがある。しかし、この日は違った。とっても満たされた気持ちで帰ることができた。当たり前のように力みがなく進んでいくライブだが、その瞬間瞬間に技術があり、準備があり、積み重ねがある。しかしライブ中にはそんなことを思わせない。そのことを思うと改めて佐藤竹善というアーティストの”凄み”を感じる。

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