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「好きを仕事にする」でなく「好きが仕事になる」が本態

佐藤です。大阪の箕面市のブックオフに、久しぶりに行きました。学生時代、とくに好きだったお店が、20年を経て健在なのはすごい。
100円だから、買ってきたんですよ。これ。

自己啓発、お金もうけ、投資の本って、どれも「うさんくさい」です。この本は「うさんくささ」の親玉。古典。
書誌情報の表示に便利だから、amazonのリンク貼りましたけど、おそらく、1円とかで買えると思います。

日本人の持たざる青年(大学生)が、アメリカに渡って、持てるユダヤ人の大富豪に個人レッスンを受ける本。またかよ、って思うけど、もしかしたら、この本がその形式の元祖だったらすみません。

文句ばっか言っちゃいましたけど。いま読んでみると、なるほどなーと思った部分がありました。

自己啓発の本や就職指導で、「好きなことを仕事にしろ」と言ったり、もしくは、「好きなことを仕事にするのは、アリかナシか」という問いかけがなされます。
すっげー不毛な問いだなーとは思っていたんです。答え、いつも出ないじゃないですか。
この問いで、だれも幸せにならないのって、この問いが果てしなく難しいからでしょうか??いいえ。問い方が悪い。もしくは、問う必要がないことを問うているから、変テコになるんです。

好きなことがある。それを仕事にするぞー。っていう順序で捉えるから、どうしようもないですよ。
好きなことをしていたら、だれかが有償の依頼してきたり、成果物を買い取りたいと申し入れてきて、結果的に仕事に「なる」。これが本態。

好きなことが先にあり、自己分析なり何なりで浮かび上がってきて、それを手のひらに後生大事に握りしめ、この「好きなこと」に当てはまる仕事はないのかしら、当てはまる職業・会社はないのかしら??
って、ウロウロしているから、不幸になるんです。

好きなことがあるなら、やりゃーいいんです。だれかに命じられ、求められなくても、ひとりで勝手に始めていること。現時点ですでに実行に移していること。これが「好きなこと」の存在形態ですよ。
こむずかしい就職会社の自己分析とか、インド旅行やバックパッカーでの出会いを経て、ひねり出すものじゃないんです。

勝手にやっていたら、よく分からないけど、値段が付いちゃった。売るつもりじゃなかったですけど。え?いいんですか?はい、どーも。
っていう順序で、好きなことは、仕事に「なる」んです。

理想論だ!若者の悩みを分かってない!というお叱りもあるでしょうが、ぼく自身、「何が好きか分からない」「仕事と自分の人生との関係が分からない」ことに苦しんだ若者だったし、いまだに迷ってます。
でも、本に出てくるユダヤ人氏の言うことに、ああそうだな、と納得できるところまで来ました。同じ本を、3年前、5年前にも読んでると思うんですが、ここの大切さに気づきませんでした。

ユダヤ人氏曰く、情熱を持って取り組んでいることを、世間のひとが、ほうっておくはずがないと。マジそうですね。仕事のワクに当てはめ、イヤイヤやっている人よりも、情熱の持ち主から買いたいと思うだろうと。

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