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ウェブ発信のコツ/読者を消費者ではなく投資家と位置づける

佐藤です。ゆうきさんとお話をしてきて、その場でぼくが言語化したことなんですけど、熱いうちに記事にしてみます。

ゆうきさんは独立をなさっている方です。ウェブ上の発信はどうあるべきか?について、考えることもあるとか。その悩みは、おそらく万人に共通で、一丁目一番地(最重要で最優先)です。

ぼくは、会社員でも個人事業主でも(大学院生でも)、ウェブでの発信は、「自分の上場」とイメージしてます。
金額規模は零細であっても、ウェブで発信した時点で、上場企業になぞらえて理解することができるのではないか。

”こんな考え方に基づき、あんなことをやりたい。そのために必要なリソース(お金や時間)は、このように調達します。リソースの活用状況はこうです。現状、これだけ「やりたいこと」が出来てます。もしくは苦戦してます。そのプロセスを見せます”……という感じ。
※ぼくは経理職なので、これがイメージしやすかった

上場企業の報告書には、事業の制約やリスクも書いてある。個人なら、「介護や育児と並行しているので、こういうご迷惑をおかけする可能性もあります」と宣言するのも手だと思います。仕事に影響する範囲で。

よく、成果物や新規サービスだけを「告知」「宣伝」するアカウントがある。これは読み手を「消費者」として扱っている。消費者として扱われ、広告だけを見せられて嬉しい人はいない。
取り掛かる前から宣言し、リソース(資金・時間)の調達プロセスから見せる。ときには支援をつのる。これは読み手を「投資家」として扱っている。投資家として扱われると、喜んでもらえるかも知れない。

この本が参考になりました。っていうか、ぼくはビジネス書ばかり読んでるな。中国史の勉強をシロヨって(自分に対して)思います。
※経歴がハイブリッドであるのも特性ということで……

勘違いしてはいけないのは、私生活をぜんぶさらせ、という意味ではありません。自分のやりたいこと自体と、それに必要なリソースの調達、活用状況だけでいい。
ウェブでの発信は、事業報告書と決算書類のようなもの。

ぼくの場合、「お金と文系学問」に関係ないから、食べものの話はしないし、衣服もどうでもいい。衣食住のうち「住」は、学習の環境と、出費に影響が大きいので話題にします。
勉強を続けるため、お金とか投資の話をしますけど、「投資ブログ」がやりたいのではない。リソースの調達手段として、投資の知識があるのも悪くないですよね、程度の位置づけ。だから抽象的なことしか言わないし、銘柄や投資手法なんか書かない。

注目を集めるために、知る人ぞ知る暴露話や、個人的なトラブルを書いたらどうか、という誘惑もあるでしょう。しかし、その暴露をすることが、自分の「やりたいこと」にどう繋がるのか。その設計・落としどころがない限り、単発で注目を集めても、意味ないです。
下手をしたら、中長期的に味方になってくれる(かも知れない)読者を減らすかも知れません。

ぼくが家庭環境に恵まれなかった(と自分で感じている)と書くのは、後天的な努力によっても、学問はできる。「親ガチャ」に外れても、学問に触れることはできる。と言いたいからです。
暴露したいのではないし、怨みを晴らす目的とかもないです。

ウソはダメです。倫理的な問題ではなく、ウソをつき続けることが、ものすごくコストが高くつく(面倒くさい)からです。
くだらない内容でも、矛盾することを言ったら、信頼は落ちます。決算で虚偽の報告をしたら、捕まります。※考えが変化するのは問題ない

「上場」の比喩に関しては過去に書いたこともあります。
自分でたくさん記事を書いてて、「なんじゃこりゃ」って思いますけど、文系学問をやるのって、悲しいかな世間のレールから外れているので、付帯して考えることが多いと、ぼくは考えています。1ミリでも、同じ志をもった方の参考になればと思います。

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