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曇天の憂鬱 2024年 WBS 第3戦 2DAY

WBSトーナメントは2DAY戦が2回ある。
梅雨前の6月と、暑さの残る9月の最終戦だ。

WBS3年生の私だが、昨年の展開を振り返ると、初日は夏を思わせる気温と日射で、影を狙ったフロッグで2本取っている。
しかし2日目にガラッと天気が変わり小雨模様となると、水面の反応が極端に悪くなると、食わせ方を見失い手も足も出なくなった。
この時期の雨は、魚の目線が下がることも去年学習した。
表水温が下がるのを嫌うのか、水面を爆ぜていたボラの稚魚も見えなくなっていた。

目標設定

上を見たらきりがないが、2,500gを2日間で5,000gとする。
これで5位以内かなと予想。今の自分にはこれで上等でしょう。
試合って目標設定が大事だからね。

DAY1

30度近い夏の陽気になった。去年と同じ展開である。
水質としては、インレットからは少しの濁りが入っているが、本湖シャローやアウトレットにおいては、濁り粒子が沈殿しクリアになっている。
産卵を終えたアフターの魚が好むのはアウトレット側でしょうね。

ただし朝だけササ濁りの入った桜川河口アタックを敢行する。
ボラ稚魚食いのやる気あるバスのご朝食狙い。
浅い泥底(水深50cm未満)に流れ着いた流木や小枝に、バズベイト「02BEAT」を当てるように巻くと束の間、ボシュ!
重さを感じた刹那、キロアップサイズの魚体を翻し、バズベイトだけ飛ん来た。

流木にはボラ稚魚がワンサカ

後悔1「PEセットにしておけばよかった」
バズベイトのセットアップだが、利根川でやっている時から、グラスロッド+PE3号に決めていた。
この様な遠浅かつ枝などが溜まっているシャローにて、遠目でバイトさせた時に、PEの伸びなさを生かしたフッキングで確実にモノにしてきたはずじゃないか。
なんでこの日はカーボンロッド+フロロラインでやっていたかと言うと、「同じロッドでスピナベもやっちまおう」という甘さがあった。甘すぎ。

プライムタイムも終えた雰囲気を感じ、日中の立ち回りとして北利根川方面に移動する。先週比べて水位が低く葦の根本が見えている。水質はクリア。
葦が崩れ、深めに倒れている箇所などを丁寧に探る。
ほどなくDoliveShot4"でフワフワさせると1本目がバイト。

1本目アフターの600g

どんどん行きましょう。
少し豪華なブラッシュパイルに3DWacky5”のカバーネコをシェイクしてガバガバ。このPEセットアップは絶対に獲ることが出来る自信がある。

十八番のカバーネコで1,200g

その後は、バイトが遠のく時間が続くが、少し風が吹いたタイミングでさらにカバーネコで700gを追加したところでタイムアップ。
翌日の練習を兼ねて、ハードボトムをやったりするもキャットフィッシュが連発したので、明日は数少ない条件から絞り出す展開かなぁと考える。
しかしこの日は2,520gで6位タイ/29人と目標を達成したので及第点ではあった。

今回のパートナーは去年のクラシックでプレスをしてもらった金澤真三くん

DAY2

今日は雲が多い予報だ。嫌な予感がする。
バスの目線が下がった時のために、Spinnuts50をサブサーフェスでトウィッチするタックルをデッキに出しておく。これは去年の反省より。

今日は2ndフライトのトップスタートということで、初日と同様に桜川河口付近で朝だけフィーディングのバスを狙う。

02BEATとDRIPPYをカバーにあわせて使い分けていると、戯れるようなバイトが2回あった。魚が小さいのかな?
丁寧にやれば1/10くらいの確率でキーパーが獲れそうな雰囲気だが、いかんせん今日は試合時間が短い。
やはり昨日3本獲れた北利根川はもちろん気になるので大きく移動することに。

桜川から北利根川は20分弱 気軽に戻っては来れない

北利根川に到着するころには、空は厚い雲で覆われていた。
昨日の様に、ブッシュにネコリグをアプローチするが、シェイドは形成されておらず太陽パワーの恩恵はあまりなし。

カメラの前で釣ってやると意気込むヤツ Photo by JINさん

例に漏れずSpinnuts50も駆使するがバスからのバイトは遠い。
最もスピードを落としたDoliveShot4"も空振りしている。

ここからは疑心暗鬼モード突入。
エリアがだめなのかな?動かし方かな?

なぜか妙技水道に移動して釣りしたり、東岸をやってみたり。
負けるときのムーブをしている。

やっぱりちゃんと桜川でやりましょうということで、残り2時間を賭けることにした。

ここでDRIPPYにて2発のフッキングミスをやってしまう。

見えたキーパー魚体 この弧はすぐに戻ることに


同じくフッキングパワー不足で口に刺さってない

後悔2「63MHファストから66Mレギュラーになぜ変えたのか」
いつものフロッグロッドは掛け重視で前者を使っているのだが、この両日はDRIPPYの巻き展開が多くなりそうなので、巻き途中での弾きが無いようタメが効くロッドに変えていた。
結果的に巻きバイトなど無かったので、いつも通り掛け重視にするべきだった。こういった小さな選択ミスが命取りである。

2,520g/14位
こうして今年も不完全燃焼のまま2DAYSは幕を閉じた。

空のライブウェルほど重いものはない

自信のあるセットアップでいけば獲れた魚が数匹いたはず。なんでその選択をしてしまったのかずっと考えている。
一方でカバーネコのセットアップは完成しているのに。

釣れない時間はしょうがない。凌がなきゃいけないシーンも絶対ある。
でも最後は、自信のある釣りしかないんだよ。


3戦終了時のスタンディング

1位の大石さんとは大きく離されてしまった。

しかし次戦は7月サマーバトル。去年の優勝した時期だ。
もう一度カップを手にすれば追いつく。
それまで自己肯定感を高めて、信じたセットアップで挑むしかない。

終わり

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