見出し画像

ギラヴァンツ北九州vsアビスパ福岡レビュー


こんばんは。そしてお久しぶりです。ひろりんです。

期待半分、そして不安半分で迎えた今シーズンの開幕戦、僕は、17時開始の教え子の結婚式に出席するため、自宅での #アビスパDAZN部 の活動に勤しんでいました。結果は皆様がご存じのとおり、アビスパが勝利しましたので、僕が結婚式でブーイングを披露せずにすみました。

今回、noteを投稿したのは、シーズン開始前に、プレビューは無理にしても、レビューは必ず書いていこうと密かに決意したことによります。これから、無理しない範囲でやっていけたら、と思います。

では、さっそく。

前半

画像1

試合開始時、上の図のように、北九州もアビスパも4-4-2のシステムでスタートしましたが、序盤にある程度アビスパが圧力をかけて攻めたあと、圧力を受けきれないとみたであろう北九州が、プレスをそらすために両SHを外側に配置し、ウイングのような形にしてコンパクトに中央を守るアビスパの外側を使っていく形をとってきました。また、ボランチも一枚上がり、FWの一枚が下の図のように中盤に降りてくることで、攻撃時に4-1-4-1のような形をつくることが増えてきました。

画像2

このことにより、中盤で2vs3の数的に不利な状況ができることとなり、また、大外を北九州に使われ始めたことから、だんだんと攻勢にさらされます。

この時、長谷部監督はこの状況を認識していたと思われますが、一枚になった相手のボランチ横や、DFラインとFWの間にできたスペースを有効利用するため、ある程度の攻撃を甘受したうえで、カウンター、そして遅攻を織り交ぜながらペナルティエリアへと侵入していきました。

カギとなったのは、福満と石津の位置取りです。両SBがオーバーラップするときは一列横のハーフスペースに移動し、大外に道を作る動きを効果的に行っていました。このことにより、少しずつですがサイドでボールを進めることが増え、最終的に遠野の得点につながりました。

遠野のゴールが素晴らしいのはもちろんですが、特筆したいのは福満のサロモンソンへのパスです。北九州のDF2枚に足元のコースを塞がれたものの、その脇を浮き球のパスで繋ぎます。この後、フアンマ、重廣が絡んだ後に詰めていた遠野が見事なハーフボレーを決めることになるわけですが、相手ゴール前に、これだけの人数が入っていけること自体が少なかったここ数シーズンのアビスパからすると、隔日の思いがします(そんなに時間はたっていませんが)。

後半

それでは後半です。得点したこともあり、アビスパは若干の修正を加え、前半苦戦していた北九州のサイド攻撃にアジャストさせるためにアビスパの両SHが予防的にケアし、ウイング化した相手に簡単に攻撃させないようにします。このことにより、脅威となっていた北九州の左サイドの攻撃を減じることに成功します。

そうなると、逆にサイドでの支配権を取り戻したアビスパは効果的にサイド攻撃を行うことができるようになります。FW後ろにできた中盤のスペースにサロモンソン、そして湯澤がボールを運ぶ回数も増え、また、他の選手も攻撃をしながら形を整える余裕もでてきたので、危ない場面が相対的に減る結果となりました。

若干の危ない場面は散見されたものの、概ね後半に関しては、ペナルティエリア内での北九州の攻撃回数も少なくなり、安心して見ていられる状況であったと思います。その後、最後の攻勢をいなした後に、終了のホイッスルを勝利で迎えることができました。

総評

今回勝つことができたポイントとして挙げたいことは3点あります。

・プレス位置の高さ

・ネガティブトランジションの速さ

・前のカバー範囲の広さ

まず、最初の「プレス位置の高さ」についてですが、昨シーズンまでのまず自陣にてブロックを作ってからプレスを開始してきた時と比べ、明らかに相手陣内でのボール奪取の回数が増えています。これに、縦への速さが加わり、相手から考える時間とスペースを奪い、試合を優位に進めることができました。

次の「ネガティブトランジションの速さ」ですが、ネガティブトランジションとは、相手ボールになった時の「攻→守」の切り替えのタイミングのことを言いますが、ここでは福満を例にとりたいと思います。福満はボールロストして相手ボールになった際に、ものすごい速さで相手からボール奪取しようとトライし、奪取します。このことにより、相手はこれから攻撃をしようと少し不安定なポジションを取った時にボールを失うこととなり、より効果的に攻撃をすることができます。まだまだ、発展途上中ではありますが、完成した暁には、相手チームにとって、かなりの脅威となるでしょう。

最後に「前のカバー範囲の広さ」です。前は、味方がボールロストしてカウンターを受けそうになった場合に、相手が仕掛けそうな位置に予防的な場所にポジションを取ることで、何度か危険な場面を未然に防いでいます。このカバー範囲の広さを見たある人は、「前が何人もいるみたいだ」と言っていました。まさしく相手からするとそんな風に見えたかもしれません。本当にいい選手がアビスパに来てくれたものです。

結び

久々にnoteを書きました。皆様が開幕戦の勝利の余韻を少しでも感じられたら幸甚です。拙い文章ではありますが、またレビューを投稿した際には、何卒お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?