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落語と無縁だった私が落語会を主催するようになるまでのお話(その2)

随分と期間が空いてしまいまったので
もうほとんどの方がお忘れかとは思いますが、まだ続きがありました。

前回、色んなイベントを企画していく中でジレンマを抱えていったところまででちょうどお時間となった訳ですが

今回はついに私が運命の出会いをしてしまうところから始まります。
きっとまた長いです。
どうぞゆっくりお茶でも飲みながらお付き合い下さい。

◾️講談から寄席そして落語へ

まずは講談にハマる

「もっと継続的なイベントをやってみたい」
そんなことを思っていた矢先、世の中がコロナ一色となっていきました。

企画段階のものも含めて3つほど抱えていたイベントは全て中止。

自粛期間中、暇を持て余していた私はYouTubeで大好きなミュージシャンのMVをひたすら観続けるという日々を送っていました。

私は「声」に惚れ込んでしまうという癖があります。
私にとって「声」はとても重要な要素であり
全てがそこから始まる、ということはよくあるのです。

そしてその「声」に惚れ込んだ三大ミュージシャンの一人が
元たまの柳原陽一郎さん。
どなたかがプレイリストにまとめて下さっていたのでそちらをご紹介しておきます。

時が止まったかのようなその時期
毎日のように聴いていたかもしれません。

少しずつ運命の扉に近づいていることにも気づかないまま
ただただ柳原さんの動画を追い続けるという日々でした。

そして柳原さんがとある舞台に出演されている動画に行き当たったのです。

それがこちら

※実際にはこれとは別バージョンの予告編でしたが現在そちらが非公開のためこちらをご紹介しています。

それは運命の出会いでした。

なんてかっこ良いんだろう!

観た瞬間にそう感じました。

そこに映っていたのは講談師
神田京子さん
でした。

前回も書きましたが、私は元々演劇をやっていて
その中でも「つかこうへい」さんが大好き。
特にあの「つか節」とも言われている独特の節回しが最高に好きなのです。
魂と魂のぶつかり合い
命が燃えているのが目に見えるようなその世界観がとても好きでした。

でも最近は、こういう熱く激しいタイプのお芝居を見られる機会が随分減ってしまったなと思っていたところでした。

でも。
それでも私はあの世界観がたまらなく好き。
あの節回しが好き。
その奥に隠れている小さな宝石の輝きに
胸が締め付けられるような
あの感覚が好き。
もっと観たい。
ずっとそう思っていました。

そして出会ったのが講談
神田京子さんでした。

出会った瞬間のあの興奮は忘れられません。
これこそ私がずっと求めていたものかもしれない。
講談が私の心にぽっかり空いた穴を埋めてくれるのかもしれない。
直感的にそう思いました。

今思えば「つか節」はこの講談の節回しが元になっているのではないか。
そう感じてさえいます。違っていたらごめんなさい。

それからと言うもの私のYouTube鑑賞は音楽から講談へと変わっていったのです。

「伯山ティービィー」が始まる

神田京子さんに出会って
講談師ってなんてかっこ良いんだろうと思ってから
テレビで時々お見かけしていた神田松之丞さんを改めて拝見し
その面白さと凄まじさにすっかり魅了されていきました。

ちょうど時を同じくして「伯山ティービィー」が始まったのです。

松之丞さんが「伯山」を襲名し、真打に昇進した「真打昇進襲名披露興行」の密着シリーズ

この楽屋ドキュメンタリーに私も
もれなくハマりまして
回を重ねる毎にお気に入りの芸人さんが増えていき、
寄席そのものに興味が湧いていきました。
そして伯山さんの真打昇進襲名披露興行が終わる頃にはすっかり演芸沼に落ちていたのです。

そんな中、少しずつ落語会が再開され私が初めて足を運んだのが
柳亭小痴楽さんの落語会。

伯山さんを追いかけていく中で「成金」というユニットの存在はとても魅力的に映りました。
私が知った時には既に解散してしまっていた、というのも
更に興味を惹かれる要因だったのだと思います。

間に合わなかったからこそもっと知りたいと思ってしまう。
そんなものなのかもしれません。

いつしか私は講談と同じくらい落語も好きになっていました。

そしてまたこれも運命なのか
私が神田京子さんと出会ったのとほぼ同時期に
その京子さんご本人がお隣山口県に移住して来られたのです。

ちょっと足を伸ばせば大好きな神田京子さんを観ることが出来る。
これは私にとって本当にラッキーなことでした。
勿論、現在も機会があれば通わせていただいております。

さて
またまた長くなってしまったので今回はここまで。

ここまでまだ肝心の主役が登場しておりませんが
次こそ登場するのかな。
どうぞお楽しみに。

最後に私が演芸の沼に落ちていく頃どんな心理状態にいたのか。
どうしてこんなに救われたのか。
ちょっぴりそれが垣間見えるこちらの記事を置いていきます。
それでは。


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