スケーティング改善トレーニング②

二人目の受講者はShimizuさんです。

【バックグラウンド】
スケート歴は6年あまりで、週末に楽しんでいらっしゃいます。
そもそもは運動不足解消から始めたとのことですが、2、30km走る走力があり、ご自身でスケーティングを動画に撮ったりして、独学ながら真剣に取り組んでいる姿が伺えます。

【課題】
書籍や動画で独学で勉強してスケーティングをしてきたものの、基礎ができているかわからない。このあとのステップアップの道筋がわからない。
長距離を走っているとすごく疲れてきてしまう。疲れにくいスケーティングを身に付けたい。

【改善ポイント】
・V字からストレートへ
・重心の移動(切り替え)という考え方を身につける

事前にいただいた動画を拝見すると、教科書のようにとても綺麗に走っていました。ただ、その教科書が初心者向けであったことが、伸び悩みの一番の原因と思いました。そこはもうコンプリートした感じです。
筋力自体の有無や、使い慣れの問題もあり、初心者に教えるスケーティングと中級者以上のスケーティングは、実は真逆と言ってもいいくらい違います。

Shimizuさんの場合、身体をイメージ通りにコントロールするという基本的な下地ができているので、単純に知識の問題(どうやるのかただ知らないだけ)と多少の修正でいける感じです。
このあたりは人によって大きく違うところで、自分のイメージ通りに体が動く人は、スケートに限らず上達が早いです。(僕がある程度長期的に見られる人には、「自分のイメージ通りに身体を動かす」ところからトレーニングしてもらっています。その方が結果的に早いので。)

【トレーニングスタート】
まずは運動靴で、イメージと姿勢づくりから始まります。
Shimizuさんの場合は、体重移動とそのタイミングの変更をメインに実施しました。同時にShimizuさんには、その動作がこれからやろうとすることのどこに繋がるのかを理解してもらうように進めました。

お手本になる動画や文章はたくさんあり、もちろん上達にとても役立つのでどんどん観てもらいたいのですが、一つ気をつけなくてはいけないのは、
・どんなことを考えてその動作をやっているのかわからない
・その動作がそのスケーターのイメージ通りになっているのかわからない
ということです。

動作練習で大切なのは、「何故その動作をするのか」を理解することです。直接話しながら教わることのメリットはここにあります。会話のキャッチボールの中で、理解しているところしていないところ、細かいところまでイメージの共有ができていきます。

Shimizuさんは研究熱心で、腑に落ちていないことを訊いてくれるので、わからないところがわかって、教える側も非常にやりやすかったです。


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