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箱根。


久しぶりに箱根に行った。
去年の夏に夫のヲタメが事故りやがって、以来「現場」には近付かないようにしていた。誰かが亡くなったとか
そういう事故ではないが
やはり不吉なイメージは払拭しがたく、何となく避けていたのだ。

思えば箱根には何十回と来ている。神奈川県民というものは家族旅行も修学旅行も箱根、誰かが免許をとったといえば箱根、デートもお風呂も宴会も紅葉狩りも箱根である。

気づいたらそこにいた、というくらいさりげなく箱根を訪れていた日々(実際クルマの中で寝ていたらそのまま友達に連れ去られたりしていた)。当時は色々な温泉に行ったり、射的場で遊んだり、気軽に楽しんだものだ。久しぶりの箱根、助手席の窓から眺めていると何となく寂しい。閉店したレストランや売り物件となったホテルがやたら目に付く。

慣れ親しんだ「天山」で入浴しようと近くまで行ったが見当たらない。まさか…もうないの?頭の中の加藤浩次が「当たり前じゃねえからな!」と叫ぶ。たしかに。
そこを訪れさえすれば、天山はホカホカで待っていてくれると思っていた。当たり前じゃなかったんだ…。

そして箱根湯本のルノアール前を通過した時も、ルノアールが真っ暗闇で震撼した。またしても脳内の加藤浩次が「当たり前じゃねーんだからな!」と叫ぶ。湯本のルノアールは永遠か?ってくらいずーっとそこにあったのに。

しかし私にはもうひとつのお気に入り温泉「和泉」があった。ここは泉質が良く、雰囲気もちょっとレトロ、こじんまりとしていて良い。ラッキーなことにこの日の女湯は私だけの貸し切りであった。

サッパリしてひと息ついた後、念のために調べてみたら「天山」は営業中だった。「もうないの?」という恐怖心が目を曇らせたらしい。

さらに「ルノアール」も健在であった。ただ5時閉店で私たちが通ったのが6時過ぎだったので、そりゃ真っ暗なわけである。それにしても「ルノアール」が夕方の5時に閉まるというのは想像できなかった。24時間営業の「ルノアール」も「当たり前じゃねーんだぞ!」と叫ぶ脳内加藤の雄叫びを背に箱根を後にした。

11月3日は「大名行列まつり」があるらしいですよ。
ゲストはチョコプラの松尾くんと柳沢慎吾さん。面白そうだなー。

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