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中学受験国語「おめでたき人」

武者小路実篤の作品ですが、最後にどんでん返しがあり、小説文の解き方がぐがわからないと、損をします。特に、結論をおさえよう。

<本文>

兄、お清さん有(ありがと)う。どれだけ㋐気丈夫か知れない。僕が僕を信じられなくなった時、お清さんがいなかったら、どんなに淋(さび)しいだろう。僕はきっと自分の道をわき目もふらずにすすんでみますよ。㋑成算の希望があるのですから。
妹、㋒いらっしゃい。ほんとうにいらっしゃい。妾(私)、お兄さんのような人の妹に生まれたのが㋓嬉(うれし)くてよ。
 彼はこう書いてきて元気にはなったが、㋔涙ぐんだ。彼にはこういう妹も恋人もないのである。

<設問・解答>

問1 

㋐ 気丈夫→きじょうぶ(心強い)

㋑ 成算→せいさん(成功の見込み)

問2 

㋒㋓をていねい語に直しなさい。

㋒行って(進んで)ください。

㋓うれしいわよ

問3 

㋓の心情を十字以内で書きなさい。

<解答例>

情けなくなった。
みじめになった。
さびしさくなった。
孤独な自分を感じた。

最後の段落以外は、主人公の空想の世界だったのですね。最初に初めの段落を読み、次は最後の段落を読むようにアドバイスするのはこういう訳なのです。


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