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Microsoft(MSFT): FY2021 4Q決算|クラウドが成長を牽引

今回は2021年7月27日にマイクロソフトが発表したFY2021年度の第4四半期決算を解説します。

1.FY2021 第4四半期(4-6月)業績ハイライト

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マイクロソフトのの売上高は前年同期比で約21.3%増の$46.2Bil (約5.1兆円)、営業利益は42.4%増の$19.1bil(約2.1兆円)と増収増益となり成長が拡大しています。

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セグメント別に見てみると個人向けデバイス(SurfaceやXbox)を含むセグメントが他部門と比べると見劣りするとはいえ、各セグメント業績は順調に成長しています。

2.決算説明会のハイライト

続いてマイクロソフトが公表しているFY2021 第4四半期(4-6月)のプレンテーション資料をもとにセグメント別の業績をより詳細に見ていきます。

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全体としてはFY2021 第4四半期(4-6月)の業績はMore Personal Computing(個人向け)においてWindows OEM(PCにプレインストール)、Xbox、Sufaceなどで落込みはあるもの、総じて非の打ち所がない好決算です。

Productivity and Business Processes:法人向け ビジネスツール
同セグメント全体では前年同期比で25%増加、Office Commercial products & cloud serviceが20%増 、Office Consumer products & cloudが18%増、Microsoft 365の登録者が5,190万人

・Teamsの月間アクティブユーザー数も2.5億人を突破

・またLinkedIn事業の マーケティングソリューションが97%増加した結果、LinkedInの売上高は46%増加
・Dynamics 365 CRMが牽引し、Dynamics product & cloudが33%増加

Intelligent Could:サーバーやクラウド事業全般
・マイクロソフトのクラウドコンピューティングプラットフォームであるAzureの売上高は前年同期比51%増

・同セグメント全体では30%とAzureが成長を牽引

More Personal Computing:個人向け事業
・同セグメントは前年同期比と比べて9%増、Windows OEM、Xboxなどわずかながら減少に転じるものの検索広告が53%増(トラフィック獲得コストを除く)が牽引

【セグメント】
Productivity and Business Processes: 法人向け ビジネスツール
Office Commercial, Office Consumer, LinkedIn, Dynamics

Intelligent Cloud:サーバーやクラウド事業全般
Azure, GitHub, SQL Server

More Personal Computing:個人向け事業
Windows, Surface, Gaming, Search(Bing)

3.市場の反応

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FY2021 第4四半期 市場予想
・1株利益(調整後):2.17(予想:1.92)
・売上高:$46.2bil(予想:$44.3bil)
 - Productivity and Business Processes:$14.7bil(予想:$13.9bil)
 - Intelligent Could          :$17.4bil(予想:$16.4bil)
 - More Personal Computing     :$14.1bil(予想:$13.8bil)
・営業利益:$19.1bil(予想:$17.3bil)
・設備投資:$6.4bil(予想:$5.4bil)

マイクロソフトのFY2021年 第4四半期は他のテック企業同様に市場予想を上回る好決算となりましたが、既に高値圏内にあったことや米国経済の先行き不透明感に対する懸念から調整が続いている状態です。

4.最後に

最後まで読んでいただいてありがとうございます。この記事を気に入ってくれたら”スキ”ボタンを押して頂ければと嬉しいです^ ^またこれからアメリカのテック企業を中心に決算内容や新規上場企業のビジネス内容を解説していきたいと思っているのでぜひNoteやTwitterのフォローをお願いしますm(- _ -)m

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