なぜ日本の警察官はかくも低レベルなのか?
先日ニュース記事を見ていて驚いたものに、中国四国管区警察学校の警視正(58)が、マッチングアプリで知り合った女性に性的暴行を働いた、という事件。
これも一件や二件ではなく、何度も繰り返していたようである。以下にその記事の一部を引用しておく。
警視正といえば警察の高級幹部。その辺の巡査や巡査部長らとは訳が違う。ノンキャリアとしてはずいぶん出世してきたのに、これほどの身分で大変な事件を起こしてしまっている。しかも管区警察学校の指導部長ということで、警察の中堅職員に対して自身は指導する立場ではなかったのか。
以前も似たような警察官の性犯罪を伝える記事を見かけたことがある。たしか千葉県警の警部が、女性宅に侵入しては強姦を繰り返していたという事件で、数ヶ月前のはなしである。これもびっくり驚きでまったく呆れてしまう事件である。
ふだんいろいろなニュースを見ていて気になるのだが、警察官の犯罪・不祥事はかなり多い。むかし私がいた陸上自衛隊もときどき不祥事があったりするが、警察官は群を抜いている印象を受ける。
警察官のあたまの中には女性と強引に性交することしかないんですかね? そのレベルの人間が出世できてしまうことに、警察組織のヤバさ、闇の深さを感じます。
こういう低劣な人間を生み出してしまう日本の警察とはなにか? について思いを巡らせてみると、その職業柄も関係ありそうである。というのも、犯罪者ばかり相手にして過ごすものだから、自分自身も知らず知らずのうちに悪に染まってしまうわけである。警察官という仕事はたぶん、人間不信になりやすい職業の最もたるものだろう。
たしかニーチェだったと思うが、こんな箴言を残していなかっただろうか。
「人が深淵を覗き込むとき、深淵の方もまたこちらを覗き込んでいるのである」と。闇を覗き込んでいるうちに、自分自身が闇に飲み込まれてしまったのか。
想像できることだが、多くの犯罪の動機には、怨恨とか金とか女が原因になっている。このため、長年警官をやっているうちにこのような思考回路が頭の中に出来上がってしまって、それが人間の考えることのすべてだと考えるようになってしまうのだろうか?
もちろんそんなことは犯罪の言い訳にはならない。駅のホームとかで、「痴漢、盗撮は絶対にダメ」という趣旨の警視庁のちらしをよく見かける。
ところが、他ならぬ警察官自身が、それも高い地位にある幹部が性犯罪を繰り返していたわけである。上がこのザマというなら、それよりも下の人間はどの程度のモラルなのだろうか?
日本の警察組織もまた、ジャニーズとかと同じで解体的出直しが必要といえそうだ。