仙台89ers:2023-24シーズン 第34節(4/20、21 Home Game vs 北海道 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー
◯これまでの仙台
第33節のレビューはこちら。
秋田との対戦で1勝1敗となったところで30敗に到達、クラブ目標の30勝達成には残りGameを全て勝利するほかなくなった仙台は前節東地区かつ全体1位の強敵宇都宮と対戦。目標到達への強い想いと今季3戦3敗の悔しさから一矢報いようと立ち向かいましたが、最後にかわされ一歩及ばず敗北。
シーズン30勝の目標には届かないことになってしまいましたが、闘いぶりとしては宇都宮に冷や汗をかかせるレベルに肉薄、過去3戦からの成長がうかがえました。でもやはり1週間前のA東京しかり、リーグの強豪と称される相手とあと少しに見える差がとてつもなく高くて厚い壁であることは観ている側としても痛感せざるを得ないのもまた現実です。
その現実的なレベル差を埋めていくためにも残り6gameを単なる消化Gameと疎かにせず、しっかり課題に向き合いながら一つでも多くの勝利をあげていくことが望まれます。
◯レバンガ北海道
今季対戦時のレビューはこちら。
今季北海道とはWeekDay Gameを2023年12月にAwayで、3月にHomeで対戦。
Away対戦時はシーズン前半にゲルンとリバウンド王争いをしていたウェルシュが健在、インサイドでやや後手を踏むも後半になってディフェンスが機能しての逆転勝ち。Homeでは北海道にトラビスが加入、仙台は片岡と小林が負傷欠場という苦しいロースターながらも、これもまたしっかりとしたディフェンスから阿部の当時キャリアハイ得点などもあって快勝とここまで2連勝。
今季もなかなか勝ち星を伸ばせずにいる北海道ですが、トラビス加入で少し風が変わったでしょうか、そのトラビスは加入後これまで19.3PPGと期待に違わぬ活躍を見せているのはさすが。前回対戦時では加入1Game目というところもあって15点ほどに抑え込むことはできましたが、今回も要注意なことは間違いありません。また前節群馬戦で26得点のウィリスJr、オールラウンダーのブルックスにも変わらず警戒が必要でしょう。
バックコート陣に目を向けると、前回はラモスや中野にはあまり仕事をさせなかったものの、やはり気を抜いてはならない選手たちですし、寺園、島谷というスピードあるPGたちには少し手を焼いていたところがあったので、ここは仙台バックコート陣にしっかり対処してほしいところです。
それでは仙台⇔北海道として主要チームスタッツを比較してみます。
PPG:78.4⇔75.9
OPP・PPG:80.7⇔82.3
FG%:43.7%⇔42.8%
3FG%:32.7%⇔31.1%
eFG%:49.4%⇔48.7%
APG:20.9⇔16.7
RPG:40.6⇔36.6
OFFRTG:106.1⇔104.9
DEFRTG:109.1⇔113.8
おおよそのスタッツで北海道を上回っていますが、だからといってスタッツ通りの展開になるわけではないのは秋田戦を振り返れば承知のことですし、油断せずにしっかり準備をしなければいけないのもまた当然のこと。
◯今節の展望
昨季の北海道には悔しくもシーズン全敗してしまいましたが、今季はここまで仙台が2連勝、今節も連勝して昨季のお返しをしてやらなければいけません。
すでにして北海道のトップスコアラーに君臨するトラビスはインサイドアウトサイド双方でスコアリングできる選手ですので、仙台の外国籍選手+ヤンがしっかりと連携しながらまずは抑えたいところ。特に簡単に3Pを放らせたくない。しかしウィリスJr、ブルックスも油断ならない選手たちですから、対峙する外国籍選手たちの奮闘が不可欠でしょう。
仙台バックコート陣は、名古屋Dの斎藤、横浜BCの河村といったスピードとスキルを備えたPGへの対処が少し苦手というか、後手に回るケースが多いので、渡辺、青木、小林のガード陣で北海道のP&Rにもしっかり対応したい。またおそらく阿部とマッチアップするだろうラモスも当たり出すと怖い選手ですので、今回も阿部がそこを上回れるか、また前節で好プレイを見せていた渡部のさらなる活躍も期待したいところです。
お互いにCS進出も降格もなくなった中、いわゆる消化試合を闘う上でのモチベーション維持もなかなか大変かもしれません。そういった意味では北海道のほうは今季限りで引退の「鉄人」桜井への花道として一つでも多くの勝利を飾りたいという想いが強いだろうし、仙台は30勝到達という目標が前節でついえたことがマインドセットに影響がでる可能性もありますので、おそらくGame内容としては結構拮抗するのではないかと思います。
そうした些かの懸念はありますが、仙台の選手たちはきっとゼビオアリーナ仙台に駆けつけるファン・ブースターに勝利とYellow Happinessを届けるために全力で勝利を掴みにいくことと信じております。そしてその力を増幅(ブースト)させるべく、我々ファン・ブースターも今までと変わらぬ、いやこれまで以上のダイキエンを選手たちに届けましょう!
それではまた。
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