仙台89ers:2023-24シーズン 第33節(4/17 Away Game vs 宇都宮 at 日環アリーナ栃木)雑感
第33節のプレビューはこちら。
◯試合前トピック
・特にありません。
◯Game(4/17 19:25 TO)仙台75宇都宮81
Gameのエントリーメンバー、スターターは以下の通り。
以下短評。
・立上り、ファーストポゼッションで阿部が3Pをヒット、澤邊も続いて3Pを沈めるなど今Gameのシュートタッチは割と良さそう。
・宇都宮にはフォトゥへのあわせやニュービルのドライブで得点を重ねられるが、警戒すべき3Pについては仙台ビッグマンたちが少しリスクを承知でのショウで宇都宮へプレッシャーを与えていることが功を奏し、精度を落とせている素晴らしいディフェンスができている。
・これまでの宇都宮との対戦のような3Pが飛び交う空中戦ではなく、インサイドでの主導権の奪い合いの様相で、仙台も宇都宮のフォトゥやジャレットに負けじとゲルン、トーマスがインサイドからしぶとくゴールをねじ込んでいくと、仙台が一歩前に出る形で1Qは24-18と6点のリードとし、前節秋田戦に続く入りの良さに期待が高まる。
・2Q早々、ニュービルの3Pを筆頭に宇都宮が連続ゴールで同点に持ってくるが、仙台もゲルンやトーマスのペイントアタック、渡部の3Pで一歩も譲らない。
・宇都宮はこれまでの対戦からすると明らかに3Pのタッチが悪く、仙台としてはディフェンスを頑張っているところはあるものの少し助かっている部分はあるが、ニュービルだけは別。インサイドへのペネトレイト、少し間合いを開けると3P等、一人で打開してくると 2Q残り3分半にはついに逆転を許してしまう。
・これまでであれば一気に畳みかけてリードを広げてくる宇都宮だっただろうが、仙台も粘り腰を見せてディフェンスを踏ん張ると大きなランは作らせず、5点のビハインドとされたところからしっかりカムバック、最後はこのQ渡部の2本目の3Pが決まると再度逆転して1点ではあるがリードして前半が終了。
・3Q序盤はリードチェンジを繰り返す展開が続くが、仙台相手に負けていられないとばかりに宇都宮が少しディフェンスのギアを上げると、仙台はたまらずターンオーバーを連発、少しもどかしい時間が続く。仙台もディフェンスは緩んでいたわけではないが、シュート精度が少し落ちだし、これを決めれば、というところで決めきれない。
・そのちょっとした隙をつくようにジェレットと比江島がしっかりフリーの状態から連続で3Pを決めてくるとビハインドをあっという間に8点に広げられては、本当に3Pによる得点は脅威なのだと改めて思い知る。
・このまま走られてしまうのかと思ったところ、仙台も返す刀で渡部が今Game3本目の3Pをヒット、宇都宮に履きかけたモメンタムを断ち切ってみせる。今Gameのような活躍を見せる渡部の姿を待ち望んでいた仙台ファン・ブースターも多いのでは?
・ただそれをもってしても仙台は3Qの得点が13にとどまってしまい、宇都宮に再び逆転を許しては4点ビハインドで終了。しかし今季これまで対戦の3Game を考えればしっかり宇都宮に食らいつけているし、4点差であればまだまだひっくり返せる余地は多分にあるので、4Qも集中を保っていきたい。
・4Q開始直後、トーマスの優れた個の力でもって連続ゴールを挙げすぐさま同点に持ち込むと、宇都宮ベンチはたまらずTO。モメンタムを仙台に持ってこようかというところでそこは切られてしまう。
・TOで浮足立ちかけた宇都宮が落ち着きを取り戻してしまうと、仙台は後半になって疲労もあるかシュート精度が落ちてきたところを宇都宮はニュービル、比江島がここぞというところでしっかり3Pを決めてくるのがさすがというか、仙台との質の差を大きく感じる部分で、OTO時点でビハインドはついに今Game最大の9点にまで広げられてしまう。
・粘る仙台はヤンの古巣相手のハッスルプレイもあってビハインドは2ポゼッション差程度で我慢の展開が続くが、最終局面で逆転を狙いに行くプレイが紙一重のところでターンオーバーとなってしまい反撃も及ばず、75-81で6点差と惜しくも悔しい敗戦。
気になった選手:片岡
ややしばらく負傷に伴う欠場が続いていた片岡でしたが、前節秋田戦からベンチ入り。秋田戦では出場がなかったですが、今Gameでついにオンコート。宇都宮は片岡の古巣ということもあったかもしれませんが、これ以上ないシチュエーションでの仙台の頼れる精神的支柱が戻ってきました。もっともミニッツはほんの30秒ほどではありましたが、”ソルジャー”片岡がベンチにいるいないではやはり雰囲気は大違い。残り6Gameでまた”ソルジャー”らしいプレイに期待しましょう。
◯最後に
Homeで対戦時の不甲斐ない内容での惨敗と比べると雲泥の差の素晴らしい内容で、すわ勝利できるかというところまでこれたのは正直驚きました。
特に今季の対戦では精緻なシュート精度の3Pを散々決められていましたが、今Gameにおいては8/38の21.1%と抑え込むことに成功、しっかり準備したであろう成果が出たのだろうということで、チームとしての成長もうかがえる好Gameでした。最後まで足りなかったのは勝利という結果だけでしたが・・・。
ということで今Gameに敗れたことで31敗目、クラブとしての目標だった30勝への道はついえることとなりました。しかし残りの6Gameも1Game1Gameしっかり向き合い準備して、最大勝利数に到達してほしいものです。
では第33節終了後の主要チームスタッツを眺めてみましょう。
PPG:78.6→78.4
FG%:43.7%→43.7%
3FG%:32.6%→32.7%
eFG%:49.5%⇔49.4%
APG:20.8→20.9
OFFRTG:106.2→106.1
RPG:40.6→40.6
OPP・PPG:80.6→80.7
DEFRTG:109.0→109.1
やはりシーズンが最終盤に差し掛かっているので、スタッツにはほぼ変化なし。ですが僅差とはいえ敗れているのでRTGが少し下がっています。
次節はHomeに戻って北海道と。北海道は前節宇都宮の連勝を止めてみせ、今節ではAwayの地で群馬に勝って勢いに乗っていそうですし、今季仙台に2敗しているところもあってリベンジを果たそうとモチベーション高く当たってきそうで実にやりづらそうな気配。しかし昨季仙台は仙台で北海道に全敗してしまっていますので、仙台としては北海道以上にしっかり準備をしてHomeで連勝し昨季の借りを返してやりましょう。
それではまた。
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