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仙台89ers:2023-24シーズン 第34節(4/20、21 Home Game vs 北海道 at ゼビアリーナ仙台)雑感

第34節のプレビューはこちら。


◯試合前トピック

今回は特にありません。


やはりこれまでのGame内容を追いかけながらの雑感よりも、短評で雑感をつづる方があまり時間をかけずに済むので今後もこのスタイルで参ります・・・。


◯Game1(4/20 16:05 TO)仙台83北海道74

Game1のエントリーメンバー、スターターは以下の通り。

以下雑感。

・立上りからゲルンのインサイドと渡辺の3Pと内外バランスよく得点できて今Gameは入りがよさそうな雰囲気だったが、直後にハンドリングをしようかという渡辺が島谷に巧みにスティールされてしまうとつかみかけた流れはあっさり霧散。
・その後互いにペイント内での得点を重ねると状況は拮抗、まあこれはプレビューでも織り込み済みといえば織り込み済みの展開。
・その中でブースがペイント内でのシュートを決めたところで北海道が早くもTOを請求。仙台が大きなランを作っていたわけではなかったが、仙台の得点源の一つでもあるブースへの対応への確認の意味があったか?
・仙台は北海道ディフェンスに少し対応しきれずターンオーバーが多く誘われる少し嫌な感じが続く。トーマスがインサイドへ切り込んでいこうかというドリブルの突き出しをこれまた巧みにスティールした寺園にそのままファストブレイクで得点されると6点ビハインド。
・今度は仙台ベンチがたまらずTOを請求、1Qからなかなかせわしないが、北海道へ傾きかけたモメンタムはしっかり断ち切ることはできた。
・仙台のTO後はヤンがハッスル。インサイドへ果敢に飛び込みゴール下からねじ込んだりファウルドローンからのFTでビハインドをすぐさま縮小。本当にヤンのハッスルプレイは見ていていつも気持ちが良いし、チームにいいエナジーを与えてくれる。
・1Q終了間際には北海道桜井と仙台片岡が同時にオンコート、しかも互いにマッチアップをするという、北海道ファン・ブースターには胸熱すぎるシーンも。
・2Qは双方に重たい時間が続くが、インサイドからブルックスがしぶとくゴールをねじ込んでくる北海道に対して、1Qに続いてターンオーバーが多くシュートで終われない仙台という形が続き、一時ビハインドが9点に開く。
・この嫌な雰囲気を吹き飛ばしたのがキャプテン青木。インサイドへ切り込んでディフェンスを巧みにかわして連続ゴールを決めてみせるとOTO時点でビハインドを5点に縮める。
・OTO 後もこの日キレキレな青木の勢いは衰えず、これまで散々北海道にやられていたスティールを逆にうばってはファストブレイクからのアンド1で同点に持ち込む。
・この後はお互い得点を取って取られての形が続くと、前半は北海道に一歩前に出られる形で36-38と2点ビハインドで終了。なおキレキレなプレイを見せた青木は2Qで9得点1リバウンド2アシスト。
・3Qに入ると今度は阿部とブースがシュートタッチを取り戻す。この2人で3分少しの間に11得点、北海道からリードを取ることに成功。
・北海道もここ最近好調な模様の菊地、関谷の3P、トラビスのインサイドアタックを中心に対抗してくるが、エースに当たりが戻った仙台の得点ペースのほうが上回り、3Q終了時点では8点のリードをメイク。
・仙台と言えば3Qというか後半への入りが良くないことが多く、ファン・ブースターの間ではよく「魔の3Q」と揶揄されることも多いのだが、ここ最近のGameでは前半少し低調でも3Qでグッと引き戻すことができるようになっているのが増えているかも?
・4Qもこの調子を維持していきたかったところだったが、OTO前に菊地に3Pをねじ込まれたところからまた少し風が変わってくる。ブルックスのインサイドでの粘りやファストブレイクなどで残り2分時点ではリードを5点に縮められてしまう。
・しかし今Game出色の活躍を見せる青木がここでも躍動、2Q同様自ら切り込むプレイでしっかりスコアメイクすると、2~3ポゼッションのリードを保ち続けてそのままタイムアップ、宇都宮、群馬を倒して勢いをもって今節に臨む難敵北海道からしっかり勝利をゲット。

気になった選手:青木
前半のやや良くないモメンタムの中で、Game後のコメントで「PGが積極的にゴールを狙いに行くというスカウティング通り」と本人も言っていた通りに自ら切り込み得点を量産し、しっかり踏みとどまっては後半の逆転の布石になりました。得点数こそ阿部のほうが上回りましたが、15得点、FT3/3、チーム最多の5ASTは大変立派な成績でした。

◯Game2(4/21 14:05 TO)仙台85北海道83

Game2のエントリーメンバーとスターターは以下の通り。

以下雑感。

・Game1では北海道相手にまずは今季のカード勝ち越しを決めたが、昨季全敗の借りを返すため、またHomeで勝率5割の15勝に到達するためにはGame2でもしっかり勝利したい。
・北海道はGame1から少し闘い方を変えてくる。Game1でインサイドでのバトルはやや分が悪いと見たか、P&Rと絡めながらガード陣が足を動かしフリーで3Pを放てるシチュエーションを作り出し、どんどん3Pを放ってくるのだが、これを次々に決められてしまう。3分経過時ですでにして3本の3Pを決められ、3-11と走られてしまう。
・仙台は自分たちの持ち味であるインサイドでのリムアタックで反撃を試みるのだが、北海道の3P攻勢が止まらない。実質3Pの島谷の3FT、ウィリスJr、菊地とさらに決められては9-20とさらにビハインドが広がる。
・仙台は阿部が今Gameは立ち上がりからタッチが良く、得点を重ねていくが、仙台が2Pとる間に北海道が3Pを取っていくようなペースではなかなかビハインドも縮まらない。
・1Q終了間際に阿部が3Pを沈めるがビハインドは6点、3Pは北海道が実に6/8(島谷の3FTで実質7/8)、仙台が1/4と結構な差がそのまま得点差という感じに。
・2Qになると北海道は今度は3Pを囮にブルックスにボールを集めると、ブルックスがその期待に応えてインサイドからゴールを沈めていく。北海道のオフェンスを捕まえきれない仙台は北海道のP&Rにも少し後手を踏んでPG陣にもゴールを許すと、オフェンスではターンオーバーを頻発させてしまい2Q初頭の渡部の3Pからおよそ4分の間無得点となり、一時ビハインドは今Game最大の17点。
・仙台はOTO後は今Gameタッチがいい阿部のスコアを中心に反撃をはかるもののビハインドはあまり縮まらず、36-50と大きく14点のビハインドとされてしまう。
・これだけの大きなビハインドとなるときは得てして仙台のバスケの内容自体が非常に低調なことが多いが、今Gameについては北海道のGame Planとそれに応える選手たちが見事にはまっている感。あれだけ高確率で3Pを決めてくるのはすごかったし、さすがに想定外。
・また14点差といえばなかなか厳しい点差だが、内容自体は悪くはなかったことから少し楽観視する自分もいる。終盤戦に差し掛かって、島根戦、Awayでの茨城戦などでも2桁差のビハインドを背負いながらもしっかり立て直して勝利できたし、敗れたGameでも前半でつけられたリードからしぶとくカムバックして僅差まで持ち込む形を見てきたからかもしれない。
・3Q序盤は相変わらず3Pで攻め立てる北海道、インサイドから攻める仙台の図式は変わらずビハインドもなかなか縮まらない。しかし次第に仙台のディフェンスがようやく北海道に対応しだし、残り4分強のところから北海道の得点を阻み続ける間に2Pで得点を積み上げると15-1のビッグランを作ってついに逆転。
・3Q終了間際に寺園にブザービートのジャンパーを決められ同点に戻されるが、後半開始時には3Q終了時点で2ポゼッションのビハインドぐらいに戻せれば勝利の目は十分にあると思っていたところをしっかり同点に追いつく力をみせてくれたのは正直驚いた。
・こうなると4Q勝負になるが、仙台相手に全敗はしていられないと北海道も今Game滅法成功率の高い3Pが衰えを見せず食い下がり、仙台は引き続きペイント内でのアタックで得点を積み上げるとリードチェンジを繰り返す展開が続く。
・どちらに転ぶかわからない展開のまま、残り1分を切ったところで仙台はフリーの渡辺にボールを託すと放たれた3Pは値千金のゴールイン、85-80とリードを5点とするが、北海道は返す刀でTO明けのセットプレイでトラビスが3Pを決め返すとリードは2点。
・しかし4Qでファウルを抑えたディフェンスができていた仙台は北海道のラスト25秒のポゼッションをファウルをうまく使って断ち切りサイドからのスローインとさせることで時間を使わせ、最後のトラビスの3Pもタフな状況に追い込み決めさせずタイムアップ。最後の最後で作ったリードをキープして逃げ切り、嬉しいHomeでの連勝をゲット。

気になった選手:島谷(北海道)
北海道のPGと言えば寺園だったと思いますが、このところベンチスタートが多くなっているのはどうしてだろうなと思っていたら、このルーキーの活躍を見れば納得も行きました。寺園もスピードがあり得点力があるPGではありますが、島谷もスピードがありシュート力があるのはもちろん、ディフェンス時に独特のセンスでスティールを奪っていくあたりで寺園の一枚上を行く感じ。今節でも仙台も何度もスティールされていました。ちょっと注目しておくべき選手かもしれません。

◯最後に

北海道に昨季全敗の借りを今季全勝でしっかり返せたのはよかったし、川崎戦以来今季2度目のHome戦同一カード連勝を達成。Game2にエナジーがつながらない闘い方に終始していた前半戦あたりに比べると、Game2でもしぶとく食らいついたり勝利できたりすり場面が増えてきたのはいいこと、ここは来季につなげていきたいところです。

また、雑感でも少し言及した通り、後半の入りの悪さ、いわゆる「魔の3Q」に陥るケースが減ってきているのはとてもいいのですが、これは逆に前半調子が良かった時にまだ顔を出すことがあったり(Home佐賀戦Game1などがいい例)、Game自体への入りの悪さが結構あって、今節Game2もそうだったように前半に苦しい闘いをしてしまうことがいまだに結構見られるのは今季ついて回った課題でありつつこれがなかなか解消できていないのは少し残念。

では今節終了時点の主要チームスタッツを眺めてみましょう。

PPG:78.4→78.7
OPP・PPG:80.7→80.6
FG%:43.7%→43.8%
3FG%:32.7%→32.8%
eFG%:49.4%→49.5%
APG:20.9→20.7
RPG:40.6→40.9
OFFRTG:106.1→106.3
DEFRTG:109.1→108.9

さすがに連勝するとどのスタッツも概ねアップ。アシストだけが少し下がっていますが、インサイドでの合わせでうまくいかずにターンオーバーになるシーンが結構あった気がするのでそんなものかな、という感じはあります。

次節は今季のHome Game最終戦を茨城と。メイという優れた個の加入と、仙台ファン・ブースターもよく知るジェイコブセンが満を持してIJリストから復帰し、B1残留を何が何でも死守するという強い気持ちの中、前節では千葉Jとがっぷり四つの闘いを繰り広げ、Game2では千葉JからBリーグでの初勝利をゲットと勢いに乗っていることは間違いありません。仙台は前回Awayでの対戦も前半は茨城の勢いに吞まれかけたところがあったので、Homeではしっかり対応してほしいところ。そして我々もHomeでダイキエンできるの今季は次節が最後、Home戦を連勝で締めくくりましょう。

それではまた。


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