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仙台89ers:2022-23シーズン 第4節(10/22,23 Home Game vs信州 at カメイアリーナ仙台)プレビュー

◯これまでの仙台

前節のレビューはこちら。

B1復帰後最初のHome Gameはディフェンディングチャンピオンの宇都宮との対戦。互いにディフェンス力に自信を持つクラブ同士の闘いは2Gameとも非常に引き締まった内容となり、仙台としてはまだ実力差はあるかと思っていた宇都宮相手にがっぷり四つの展開。ただやはり単純な実力差なのか、B1で常に優勝を争うレベルで闘ってきたクラブとしての経験の差か、あるいは局面を一人で変えることのできるスーパースターの有無の差なのか、両Gameとも勝ちをつかめそうなところまで行きながら、最終局面で宇都宮にいなされ悔しい連敗となったのでした。

ここまで3節6試合を経て、仙台の持ち味であるディフェンスは十分にB1でも通用することは示すことができています。あとはオフェンス時の細かなディテールをもう少し突き詰めていければさらに上もうかがえるようになるのではないかと思い始めています。

◯信州ブレイブウォリアーズ

信州は仙台と同様bjリーグ出自で、bj参入当時からB2時代まで互いに競い合ってきたクラブ。B1昇格時にホームタウンを創立時の長野県千曲市は継続するものの長野県長野市へと軸足を変更、現在のホームアリーナは長野市のホワイトリングになっています。

さて忘れもしないB2リーグ2019-20シーズン、仙台が東地区1位を、片や信州は西地区1位をひた走りシーズンも終盤に差しかかろうとしていた中、信州とのAwayでの対戦成績は1勝1敗はタイとしていたのでHomeで2勝をあげてやろうと黄援しているこちらもたいへん気合が入っていたのですが、ご存知の通り2020年3月に入ってコロナ禍という全世界にわたる未曾有の事態が発生。

未知のウィルスの猛威の前に仙台Homeで開催予定の信州戦を含めてリーグ戦は以降取りやめ、昇格プレイオフも開催なしになってしまい、取りやめ時点で東西の地区を問わず最も勝率の高い2クラブが昇格という今でも個人的には納得のいかぬリーグの裁定で、仙台は東地区1位ながら昇格できず、西地区の信州と広島が昇格していったのでした。

今季はメンバーとしては大きな入れ替わりはありませんでしたが、アジア枠で活躍していたヤンが宇都宮へ移籍。そのほか外国籍は昇格前から変わらず所属のマーシャルとマクヘンリーがベテランの円熟味でもってインサイドを支配、今季はCo-Captainを務めている模様。加えてかつてFE名古屋でプレイしていたアウトサイドシュートが持ち味のホーキンソンが今季で所属3季目。日本人選手としては熊谷、仙台出身の前田、2018-19シーズン新人王の岡田、今季加入の生原が中心となりましょうか。

信州はここまでA東京、群馬、大阪と戦いそれぞれ1勝1敗ずつで3勝3敗の5分の成績。しかし特筆すべきはそのディフェンス力で、仙台も持ち味のディフェンス力を発揮してここまでの平均失点は68.3という数字ですが、一方の信州はなんと平均失点64.2とさらに下回り目下リーグのトップ(仙台は3番目)という強固さをほこります。

ただ、フィリピン出身のアキノがここまでいまだDNPと実質ロースターが10人の状態で、群馬戦の時の前田のようにコンディション不良の選手が出てしまうと選手起用の台所事情が少し苦しくなりそう。

◯今節の展望

仙台としては2019‐20シーズンにつけられなかった決着をぜひともつけるチャンスですが、信州もB1で2季を過ごした経験でB2時代よりまた力強さを増していることは間違いありません。

展開としては宇都宮戦と同様、非常にディフェンシブでロースコアでの戦いになりそうな気配がありますが、仙台はこれまでの3節でまろび出た、終盤での試合運びの仕方、Game2で低下してしまうシュート精度などをどこまで修正できるかがカギでしょうか。あとは得点源の一つでもあるトーマスのコンディションも気になるところ。

また信州はマーシャル、マクヘンリーのインサイドだけでなく、ホーキンソンやガード陣にアウトサイドのシュート力がありますから仙台はそちらのチェックも怠ってはならない本当に油断ならない相手。ただ開幕前にスキャンダルが発覚してしまった岡田がさすがにまだ今一つ調子が上がってきていないように見えますが・・・。

仙台としては2季をB1で戦ってきた信州相手にどこまで自分たちの力が通用するのか、今節もまた大事な試金石となりそうな予感がします。まずはB1復帰後初のHomeでの勝利をつかむべく、我々もダイキエンでともに闘いましょう!

それではまた。

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