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仙台89ers:2023-24シーズン 第31節(4/10 Home Game vs A東京 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第30節のレビューはこちら。

今季のチームとしての目標である30勝到達に向けて、4月以降の12Gameは島根やA東京、宇都宮といった強豪も多く含まれたカーディングとなっていた中、島根との緒戦では古巣だった阿部がきっちり恩返しを果たして貴重な1勝をゲット。

残り10Gameは同地区対戦になりますが、群馬はCS進出に向けてより強度を高めてきそうですし、秋田は前回手痛い大敗を喫した手ごわい永適のライバル、北海道はレジェンド桜井の引退を送り出すにはこれ以上負けていられない思いが強いでしょう。そして地区最下位に甘んじている茨城はかつて仙台にも所属していた大黒柱のジェイコブセンがようやくIJリストから復帰、前回までとは全く違う顔を見せてきそうです。

こうした強敵、難敵を相手に10Game中8勝を挙げるというのは正味な話、かなり厳しいミッションとは言えそうですが三遠、島根といった他地区の強豪からしっかり勝利を挙げる力はついてきているはずなので、決して不可能なことではないでしょう。残り10Gameの仙台の闘いに期待しましょう。

◯アルバルク東京

今季対戦時のレビューはこちら。

今季は開暮節をHomeで、シーズン中盤にWeekDay GameをAwayで対戦。

その開幕節、Game1では最大23点のビハインドを背負いながら4Qに一度は追いついてみせるも一歩及ばずの敗北と、今シーズンに向けて非常にポジティブに思える闘いを見せながらも、Game2とAwayでのGameでは前半はしっかり食らいついてほぼ互角の聞いとなったところで後半のガス欠という今季の仙台について回った課題を露呈し少し点差をつけられての敗北と、A東京に対してBリーグ発足後の連続未勝利が継続中。

今季のA東京との3Gameを観て感じるのは、A東京は特にオフェンス面で非常にファンダメンタルな点がしっかりしていて、個々のシュート精度が高くあまりつまらないミスをしないな、というところ。それでいてディフェンスもしっかりさぼらず強度高く当たってくるのですから強いのも当然と言えば当然なのでしょう。

シーズン前半はその高いオフェンスディフェンス能力で白星を次々に重ねてリーグの首位を独走していましたが、シーズンが後半になると他のクラブ、特にCSを狙うような強豪クラブとの対戦においてはさすがにおいそれと勝利を挙げられなくなり、その間強固なディフェンスと超精度の3Pで勝利を重ねる宇都宮に地区1位の座を明け波してしまいました。とはいえここまでまだ 10 敗しかしておらず、中地区1位の三速と同勝敗数ではありますが・・・。

次に仙台⇔A東京として主要チームスタッツを比較してみます。

PPG:78.9⇔81.5
FG%:43.5%⇔46.7%
eFG%:49.3%⇔52.9%
APG:20.5⇔19.4
OFFRTG:106.5⇔117.0
RPG:41.0⇔39.7
OPP・PPG:80.8⇔69.8
DEFRTG:109.2⇔100.2

OPP・PPGやDEFRTGを見ればわかるようにとにかく点を取らせないディフェンスのチームであることは今シーズンずっとかわらないのですが、PPGにはそこまで大きく差がないにも関わらずOFFRTGでも大きな差。これはやはりA東京の選手たちのシュート精度の高さが伺えます。

◯今節の展望

これまでの対戦成績、上記のスタッツを見ても悔しいながら実力差は歴然。相性が悪い、の一言で思考停止してはいけません、まずは仙台はディテールの部分でのミスの多さを極力減らし、自分たちのやるべきことを確実に実行して始めて勝機も見えてこようというものでしょう。

インサイドはグダイティス、サイズ、ロシターが固め、内外自在にシュートをきめてくるブラジル代表メインデルをどう崩していくか。インサイドには仙台にもゲルンというゴール下の番人はいますが、一人で全員の対応はできません、ブースやトーマス、ヤンの奮闘は不可欠でしょう。

バックコート陣も以前から所属しているかのように躍動するテーブス、高いシュート精度を誇る安藤や橋本、成長著しいPG小酒部、A東京を最もよく知る男バランスキーなどいずれ劣らぬタレント揃いですが、阿部、青木、渡辺、小林の仙台バックコート陣が慌てず冷静に対処できるかどうか。特に前節の島根戦Game2でキャリアハイを記録した阿部がその勢いを持続できるかどうかは要注目でしょう。

A東京もCS進出は既に決めているとはいえ、現状のシード4位(地区2位間最上位)に甘んじるつもりはさらさらなく、宇都宮を上回るには絶対負けられないと意識高く、強度も高く臨んでくることは間違いありません。しかし幸いにして今節は仙台のHome Game、コートに立つ人の後ろには4千人のダイキエンがあります。三遠、島根とCSを狙うクラブからの勝利をここ最近続けている勢いとHomeで闘う矜持をA東京にぶつけて今節もアップセットをしてやりましょう!

それではまた。

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