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仙台89ers:2023-24シーズン 第8節(11/11,12 Home Game vs 長崎 at カメイアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第7節のレビューはこちら。

前節ちょっとチームとして不調気味の仙台の永遠のライバルでもある秋田に快勝して6勝6敗と星勘定をイーブンに戻し、今季の目標である30勝到達のペースを維持。群馬が敗れていたため東地区で単独の4位、全体でも13位は前節からは変わらず。

スタッツを眺めるとPPGは81.5でいまだ80点超をキープ、OFFRTGが105.1→105.6、PACE(Gameのポゼッション)が77.1→77.2へと微増と、今季目指しているバスケを継続できている様子が伺えます。一方ディフェンスでは平均失点は80.5→79.3、DEFRTGは104.4→102.7と秋田のオフェンスをしっかり止めたことでこちらも良化。また各種スタッツも軒並みTOP10入りしていて、ここ最近の好調が結果としても反映されています。

ロースター的には前節加入のリリースがあったワシントンが早速エントリー、しかしもう少しフィットには時間がかかりそう?プレイタイムはそこまでまだなく、3Pなども積極的に放るなどはしていますが得点は0、しかしワシントンの加入でトーマス離脱以後フル稼働だったブースとゲルンを休ませる時間を作れるのはとても大きい。得点やリバウンドなどのスタッツ面では今後の貢献に期待しましょう。

◯長崎ヴェルカ

2021年創設、通信販売大手のジャパネットグループの潤沢な資本が注入されている新興クラブ。同じく資本注入をしているサッカーのVファーレン長崎がなかなかJ1復帰という目標を果たせないでいる中、2021-22シーズンのB3参入から最短の2季でB1に昇格してみせました。バスケは「弱者の闘い」ができるサッカーとは異なり、練習環境や選手の能力など、費用をかけるとそれがチームの強さへ如実に反映される(A東京、島根などがいい例)競技でありますので、バックに大資本が構えてるのは正直羨ましい限り。

昨季からは川崎から電撃移籍してきていたアギラールが福岡へ、ヘディングもチームを去っています。また今季にあたっては選手契約ではなく、サポートコーチとしてチームに残っていたギブスが先日SR渋谷へ移籍。日本籍選手は数名チームを離れたようですが、主力は概ね残留の模様。

新加入は外国籍では豪州から(ワタクシにとっては)じゃない方のJBことブラントリー、かつて新潟でプレイ経験のあるパーキンス、アジア枠で韓国のチャン。日本籍では横浜BCから森川、宇都宮から荒谷と渋めの実力者を獲得すると、最後の最後に大サプライズでW杯代表の馬場を獲得し、日本中のバスケ界隈を震撼させました。

残留組の松本、狩俣、高比良などもなんでB3、B2にいるんだと言う実力者ですし、ボンズは西宮時代に何度も対戦しその実力はよく知るところ。

ここまで西地区4位とはいえ勝敗数は8勝4敗と、B1昇格組としてはかつてないほどの強さでB1を席巻中。スタッツを眺めても、PPGが88.5でリーグ1位、FG%が47.7%で2位、STEALPGが1位(仙台が2位)、PACEが1位(仙台が2位)などオフェンス関連のスタッツはおおむねリーグ上位につけているのでその力は紛う事なきものでしょう。スコアリング能力の高い外国籍が揃っている一方、いわゆるセンタープレイヤーにあたる選手がおらず、スモールラインナップでトランジションの早いバスケで得点を量産して殴り勝つ、というスタイルと言えましょうか。

◯今節の展望

恐るべきオフェンス力を誇る長崎ではありますが、スタッツをいろいろ眺めていると、PACEの数値から見られるように早いオフェンスで手数を増やしてゴールを陥れ、得点を増やすあたり、実は結構今季の仙台と似たようなスタイルな気がしています。ただ仙台よりもシュート精度が高い分、より高得点とできていそう。

一方、上に書いた通り高さがないラインナップということもあり、2ndチャンスポイントが少なかったりするので(シュート精度がよくあまり2ndチャンスにならないのかもしれませんが)、ゲルンやブースがインサイドを制圧できれば長崎のオフェンス力も少し勢いを削げるかもしれません。またOFFRTGが長崎111.8仙台105.6と6ポイントほどの開きがありますが、DEFRTGでは長崎106.7仙台102.7とこちらは仙台の方が4ポイント上回っているところから、仙台としてはいつも通りにインテンシティ高くディフェンスを遂行していければ活路が見いだせそうです。

あと上にも書いた通り仙台の優位性として高さがありますが、RPGが仙台41.2に対し長崎36.8、特にORPGが仙台12.6長崎9.6と3ポイントも開きがあるので、スタッツ通りにリバウンドはしっかり制したい。特にORはより多く掴み取って2ndチャンスを確実にものにしたいところです。

おそらく今節はハイペースハイスコアなGameになることは必至、仙台は今季目指すスタイルをどこまで表現できるかということに尽きると思います。この無類のオフェンス力を誇る長崎に真っ向から殴り合いを挑んで勝ち切ることができたならば、それがまた仙台の選手たちの大きな自信につながることでしょう。一方で、仙台が持つインテンシティ高いディフェンスの遂行というベースを全面に出して、ロースコアな展開に持ち込んでみるのも面白いかも・・・とか思ったら思わなかったり。

今節は今季初めてのSENDAI GREENデーにしてCLUB NINERSデー。来場者全員に緑のレプリカユニフォームが配布されるのは以前も紹介していますが、CLUB NINERSのメンバーになるとさらに以下の特典がついてくる模様。

缶バッジの選手イラストデザインはあのⓂ︎Qさん。来週プレゼントだけでなく会場で購入もできる模様なので、推し選手の缶バッジじゃなくてもそこは一安心ですね。さあ今節はアリーナ中を黄色じゃなくて緑に染めて、会場中のダイキエン・・・でなくてなんで言えばいいんですかね?wで選手の後押しをして白星先行でバイウィークを迎えることとしようじゃないですか!

それではまた。


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