見出し画像

朝ドラ「あさが来た」 1番好きな場面

今回ばかりは何度ももう駄目かもしれないそう思ったと話すあさは
新しい商いを始めたいと言っておきながら自分にはまだ
商いを自分で仕切るという覚悟が足りなかったと反省する。

「大勢の人を動かすには
もっと自分が強ならんとあきまへん。
せやからうち。。。」(あさ)

あさが言葉をつづけようとすると新次郎は
むにゅっとあさの頬をつまんで

「あさのほっぺはホンマ柔らかいなぁ
よぉ伸びるなぁ、大福餅にかて負けてへんで。」(新次郎)

そう言ってあさの頬を嬉しそうに引っ張る新次郎にあさは
むかし祖父の忠政(林与一)にも同じように引っ張られて
「大福のようなほっぺた」と言われていたと新次郎に話す。

自分も商いをする者には気の強さやはったりといったような
少し強引なところが必要なのはよく知っているし
あさのようなこんな細い女の身で先人を切って
人の上に立つと言うならなお更だと新次郎は話し

「せやけど、やっぱりなぁ。。。
あんたにはこれちょっと似合わへん。」(新次郎)

あさの武器はこんな固いモノではなく
この「柔らかい大福餅」だと新次郎は
あさの頬をつまみながら話す。

「うちかて大福さんのほうが好きだすけど。。。
お餅では相手に勝てまへん。」(あさ)

そんなあさに果たしてそうだろうかと新次郎は言うと
「わて相撲で投げられたときも ひゃ~思たけど
それよりもこない あんたの柔らかいとこに触れるたんびに
あぁ、敵わなへんな思うで?」(新次郎)

相手を負かしてやろうと武器を持てば
相手も負けまいともっと強い武器を持とうとする
そうすると、こっちはもっともっと強い武器をと
そんなことをするのは太古の昔から男のすることだ。

あさはそんな力ずくの男のマネなんてしなくていい
あさなりのやり方があるのではないかと
力ずくで物事を解決することがすべてではない
他にも大切なことはあるはずだとあさへ話す。

「力ずくもようせんわてが言うても
アレだすけどな?(笑)」(新次郎)

そう言って笑う新次郎の言葉にあさは祖父の忠政の
「おなごの柔らかい良さ」と言っていた言葉を思い出す。

「ほぉ、そうか。
あさのお父ちゃんはちょっと怖いけど
お爺ちゃんとは気ぃ合いそうやな。」(新次郎)

優しく微笑む新次郎にあさは
なんとも言えない感謝の気持ちになり
「おおきに」と感謝を口にすると
新次郎に寄り添いあさは身を寄せるのでした。

翌日、早朝の炭鉱は炭鉱夫たちの熱気で満ち溢れていました。

その様子をあさに嬉しそうに報告しにやってくる宮部(梶原善)。

そして、あさは改めて昨日の出来事を詫びると
五代友厚(ディーン・フジオカ)から手渡されたピストルを
地面に置くと「これは二度と使わない」と誓う。

親分の治郎作や炭鉱夫たちに石炭がどのようにして
陸蒸気(おかじょうき)に使われているのか
これからの日本にどれだけ重要なのかを話し

「一番えらいのは
山の持ち主でも支配人でも誰でもない
現に山へ入って石炭を掘るあなたたちだす。

あなた方ひとりひとりが新しい日本を作ってるという
誇りをもって働いてください。

九州の筑前から日本を支えてくなはれ!」(あさ)

あさのその言葉に目を見張る治郎作と新次郎
そして活気づく炭鉱夫たち。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?