必要に迫られて

初めて本格的なお菓子作りをしたのは高校生の時でした。

お金がなければ作れば良い。

スローガンのようですが、裕福でなかったことをきっかけに、自分でやればできそうなことに片っ端から手を出し始めたのがこの頃でした。

ガトーショコラの作り方を覚えたものの、自力で作るとなると当時は材料費がかさんでしまい、これでは本末転倒だ！と、お菓子作りからは遠のいて安価で結果も出しやすい料理にどっぷり浸かって行きました。

現在に至るまで仕事として厨房に立ったことはありませんが、上手くなりたい！という思いは強かったので、数をこなせない分日常の些細な調理でも最善を尽くすようにしてきました。無駄な手順は省いても必要な手間はしっかりかける。料理でも製菓でも大切にしていることです。

心がけ一つで、単純な作業も楽しめますし、妥協なく積み重ねることもできます。覚悟は環境に負わされるものではなく、自分で決めるものだと思っています。

偉そうに締めてしまいました。次からはお菓子作りの話題を交えたものにしようと思います。