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生まれただけでエリート

今日のおすすめの一冊は、秋山佳胤(よしたね)氏の『競わない生き方』(知的生き方文庫)です。その中から「親子であれスピリットに上下はない」という題でブログを書きました。

本書の中に「生まれただけでエリート」という心に響く文章がありました。

ワンネス、つまり大いなる一つの魂という出発点から個々に転生した私たち「分魂(わけみたま)」には、今生に出現する前に決めてきたテーマ、シナリオがあります。 それは実にエレガントな事実だなと感激します。
胎児のときの記憶について研究されている池川明先生という方がいます。胎内記憶という言葉を広めた方です。池川先生が様々な調査をしたところ、この世に生まれる前、つまり肉体に入る前に、私たちは「今回の転生ではこういうことをやりたいと思います」という宣言とともに、具体的なストーリー、その青写真を描くそうです。
そのストーリーを実現するために、この国、民族、親を選んで生まれるというわけです。 その決めてきたストーリーが、その人のミッションです。会社で言うところの事業計画みたいなものでしょうか。
ちなみにスピリチュアル用語でもある転生という言葉を、ゲームコンテンツなどの影響もあって今では多くの人がカジュアルに使っていますが、実際の転生はかなり倍率が高いと聞いています。
転生したい、肉体を持ちたいと思っても、肉体という洋服には限りがあります。 親にも受精卵にも限りがあります。そのときの競争率が卵子と精子に象徴されるそ うです。 女性の体内で射精が行われ、ものすごい数の精子がひとつの卵子を目指して泳ぐ、その結果として受精卵が誕生します。
精子は魂の象徴であり、卵子は肉体の象徴です。受精卵が卵割を繰り返して細胞分裂し、次第に肉体へと変化を遂げます。 卵子にたどり着くというのはすごい倍率の競争らしいのです。 だから私たちは、実は生まれているだけでエリート中のエリートだということになります。エリート中のエリートなのに、なんだか劣等感を持ち、自分は何をやってもダメなどと口にするのは大きな誤解ですね。
魂の段階で「実は今回、こういうミッションをやりたいと思います」という、いわばコンペみたいなことがあるのかもしれません。プランがつまらないからあなたは無理です、ということはないと思います。
生まれる前に立ててきたプランとはいえ、ときにはハプニングもあります。この年齢でこういう人と恋愛結婚するシナリオだったのに、別の人と別のタイミングで結婚するとか。こういう仕事をしようと考えていたけれど、あるきっかけで別の仕 事に従事して結構な年数が経つとか。
自分が立てた事前プランとは違うけれど、そうしたハプニングが人生に彩りを添えてくれることもあるのです。 思うに、人生の詳細なエピソードは事前に立てたプランと多少違っていても、今生の大きなテーマの達成を目指せばいいのではないでしょうか。

人生で起こることは、すべて必要で、必然、最善であると言われます。失敗でさえ、それが必要だからこそ絶妙のタイミングで起こります。その時はきづかなくても、何か月か何年か経つと、それが自分にとって必要だったことに気づきます。

また、人との出会いもそうです。森信三先生はそれを「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」と言っています。つまり、転生の考え方からすれば、すべては生まれる前に自分が決めたきたシナリオ(脚本)だからだ、ということです。

「生まれただけでエリート」という言葉を胸に刻みたいと思います。

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