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楽々とやっているように見える人

今日のおすすめの一冊は、マーク・マイヤーズ氏の『運をつかむ人 16の習慣』(三笠書房)です。その中から『「知らない」と言う勇気』という題でブログを書きました。

本書の中に「楽々とやっているように見える人」という心に響く一節がありました。

運が強いと人から思われている人には、実際に“いいこと”が起こり続ける。それは、「幸運は運の強い人を好む」からだ。運が強く見えれば見えるほど、さらに多くの人が協力し、あなたを守ってくれるようになる。するとあなたはますます運が強くなる、というよい循環が生まれる。

家電製品など家庭用品の評論家として有名なコラムニストのアンディ・バーは、数年前にテネシーのローカルテレビ局の番組にゲストとして出演したのがきっかけで、あっという間に全国的に有名になってしまった。

その成功の秘密は、「いとも簡単にやっているように見えるよう一生懸命努力すること」「人をよくたてること」だという。

彼は次のように語った。

「アメリカには私のような評論家はたくさんいる。もし私に他の評論家と違うところがあるなら、それは、私もスタッフも一生懸命仕事をしているが、それをいともたやすくやっているように見せている点だと思う。

すると、取引先には私が悠々とやっているように見えるだけでなく、彼らも実際に楽なんだ。それで、新聞、雑誌、テレビなどの担当者は、企画が持ち上がると真っ先に私に連絡してくる。

それに、ライバル会社が、すでに私と仕事をしているのを知ると、先を争って私と仕事をしようとする。ほかの局や出版社がみな使っている人間は、自分のところでも欲しいわけだ。だから売れっ子になればなるほど、ますます引っ張りだこになる」

そして、彼が常に気をつけているのは、感情的になって人の恨みを買うことが絶対にないようにすることだという。

「仕事の相手をやりこめたり、競争相手をやっつけることによって頭角を現そうとするのは、大きな間違いだ。それでは運が逃げてしまう。黙っていい仕事をし、その事実によって人に知られることのほうが、利益ははかり知れなく大きい。

あなたが楽しい人間で、いつも仕事がうまくいっている人だとわかれば、みなあなたと知り合いになりたがる。私もスタッフも、寝る時間もないほど仕事をしているが、外部の人は私が苦もなく人生を泳いでいると思っている。

それはきっと、私がいつもリラックスしているように見えるからだろう。懸命に働いて、しかも楽々やっているように見せるのがコツだと思う」

そんなに予定がある訳でもないのに、いつもカリカリして、「忙しい」と言っている人がいる。その逆に、はたから見ても殺人的なスケジュールなのに、「忙しい」のひとことも言わず、悠々として余裕のある人もいる。どちらが魅力的かは言うまでもない。

ハードな仕事であっても、愚痴も言わずに、いとも簡単そうにやってのける人は魅力的だ。だが、「水の上を気持ちよく泳ぐ鴨(かも)は、水面下では必死で水をかいている」、のたとえのように、どんなに余裕のあるように見える人でも、影の努力をしていない人などいない。

「余裕のあるふり」をすれば、やがては本当に「余裕のある人」となる。運のあるようにふるまえば、いつかは本当の「運」がやってくる。どんなときでも、ニッコリと笑い、楽々とやっているように見える人でありたい。

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