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それが、今の自分の実力
今日のおすすめの一冊は、無能唱元師の『得する人』(日本経営合理化協会)です。その中から「切り株に腰をかけ、ぼんやりする」という題でブログを書きました。
本書の中に「それが、今の自分の実力」という心に響く言葉がありました。
《ある経営者のもとに、クズの従業員ばかり集まるとしたら、実にその経営者自身が、従業員たちから、クズという性格を引き出しているのです。》無能唱元(得する人/日本経営合理化協会)
ある大工の棟梁が現場で監督していて、大勢の若い者がそこで働いておりました。ちなみに、この棟梁は、人々に人望もあり、良い大きな仕事をこなすことで、大手の会社の信頼を得ていたのです。
ところで、その場で働いている若い者には、少々異様な感じのする者が数人まじっていたのです。頭をパンチ・パーマにし、ラジオ・カセットを横において、ロックミュージックをかけながら仕事をしているのです。
これを見たある人が、この棟梁に耳うちしました。「棟梁、今どきのああいうのは、使いづらいでしょうね」ところが、この棟梁は、その人にこう言ったのです。
「私らの言うことも一々ちゃんと聞いてくれるようないい大工なら、私のところなんぞにいるはずはありませんよ。もっといいところに行ってしまいまさあ」
お釈迦さまの言葉に、このようなものがあります。(小林正観)
《すべてがあなたに、ちょうどいい》
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。/今のあなたに、今の妻がちょうどいい。/今のあなたに、今の子供がちょうどいい。/今のあなたに、今の親がちょうどいい。/今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。/今のあなたに、今の友人がちょうどいい。/今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。/死ぬ日もあなたに、ちょうどいい。/すべてがあなたに、ちょうどいい。
すべての現象が、今の自分の実力です。その実力に見合った出来事が起こり、見合った人が集まってきます。いくら文句を言ったところで、「天に向かって唾(つば)する」ようなものです。それが、今の自分の実力なのですから。
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