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笑顔と愛敬のある人

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな修養論』(致知出版社)です。その中から「心中常に喜神を含む」という題でブログを書きました。
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安岡正篤先生は、「心中常に喜神を含む」と言います。これは、ある意味でいうと、「肯定の哲学」なんだろうな、と思います。否定的な人が、仕事や家庭や人間関係において、喜びの心を持って接したり、感謝の念を持って過ごすことはないからです。

否定的な人、ネガティブな人が、笑顔で人と接している姿をみたことがありません。否定的な人はいつも暗くて、不機嫌そうな顔をしています。反対に、肯定的な人は、どんな場面に出会っても、パワーがあり明るくて笑顔があります。これこそ、まさに「心中常に喜神を含む」人です。また、肯定的な人は「受容的」な人でもあります。相手を批判したり、評価したり、自分の価値観を押し付けたりせず、ありのままの姿を受け入れてくれる人です。

司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」(『人間というもの』PHP文庫)の中にこんな一節があったのを思い出しました。

竜馬も、ニコニコした。 その笑顔が、ひどく愛嬌(あいきょう)があり、 (おおみごとな男じゃ)と西郷はおもった。 漢(おとこ)は愛嬌こそ大事だと西郷はおもっている。 鈴虫が草の露を慕うように万人がその愛嬌に慕い寄り、 いつのまにか人を動かし世を動かし、 大事をなすにいたる、と西郷はおもっている。 もっとも、西郷の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではない。 無欲と至誠からにじみ出る分泌液だと思っている。

「心中常に喜神を含む」からこそ、にじみ出てくるのが、「屈託のない笑顔」であり「愛嬌のある顔」です。毎日が楽しくて仕方がない、と人生を楽しむ姿勢。どんな困難でもそれを楽しんでしまう人。そいう人に多くの人が集まってくるのですね。これこそが、人間の魅力です。まさに、無欲と至誠からにじみ出る分泌液だと思います。

笑顔と愛嬌、本当に大事だと思います。

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