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他人を変えようとしないで、自分が見本になる

今日のおすすめの一冊は、スティーヴ・チャンドラー氏の『自分を変える89の方法』(ディスカヴァー)です。その中から「今日は何かいい質問をしましたか?」という題でブログを書きました。

本書の中に「他人を変えようとしないで、自分が見本になる」という心に響く言葉がありました。

私たちはついつい、自分の周りの人を変えることを考える。特に親になるとそうだ。多くの親は子どもにむかって「こう変わりなさい」ということばかり言い聞かせている。 

しかし、最近は子どももたくましい。親にお説教されると、口では素直に「わかった」 と言うが、本心は「ママやパパの言うことなんて聞かないよ」と思っている。子どもは親の言葉からは学ばない。親の行動から学ぶのである。 

ガンジーほど他人の人生に影響を与えた人は少ないが、彼は「他人を変えようとするのは無駄だ」と考えていた。 人々はガンジーのところにやってきて、他人を変える方法を教えてくださいと言った。 

「私はあなたの非暴力主義に賛成です。しかし世の中には反対の人もいる。どうすれば彼らの意見を変えることができるでしょう」 するとガンジーは、他人を変えることはできないと答え、こう言った。

 《他人の中に見たい変化を、まず自分が行いなさい。》 

私は自分のセミナーで、他のどの言葉より、この言葉をたくさん引用したと思う。私もよく、他人を変えるにはどうしたらいいかという質問を受けるからだ。 「夫を変えるにはどうすればいいですか」「妻を変えるにはどうすればいいですか」「思春 期の子どもを変えるにはどうすればいいですか」・・・というような質問だ。 

セミナーを受講する人は、私が教える原則やアイデアに納得すると、たいていの場合、 変えたい人のことを考え始める。 そして、質問の時間になると、「理解できないかわいそうな人」のことを質問し始める。 「彼らを変えるにはどうすればいいですか」というわけだ。

そこで私は、いつもガンジーの言葉を引用することになる。 なってほしい人物に、まず自分がなる。そうすることであなたは、彼らに刺激を与える ことができる。お説教されてうれしい人、やる気が出る人はいない。しかし誰でも、すば らしい見本からは、刺激を受けたいと思うからだ。 口で言うことは相手に届かない。相手が本当に見ているのは、あなたの人としてのあり方なのだ。

笑いがあって楽しい家庭を築こうと思ったら、まず自分がさきに「楽しい人」にならなければならない。いつも、笑っていて、面白おかしく、楽しいことばかりしている人。

これは、中小企業の後継者問題でも同じこと。もし、自分の会社や店を継いでもらいたかったら、自分が仕事を楽しんでやっているかどうか、だ。子どもはそれをしっかり見ている。仕事中や仕事が終わってから、いつも不平不満を言ったり、家庭内で争いが絶えなかったら、子どもはそうなりたいとは思わない。

「人は口ではなく、行動を見ている」

「他人を変えようとしないで、自分が見本になる」という言葉を胸に刻みたい。

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