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「出金」を減らすこと

今日のおすすめの一冊は、大濱史生氏の『非常識な思考法』(信長出版)です。その中から『行列のできるケーキ屋さんが教える「逆転の発想法」』という題でブログを書いてみました。

斎藤一人さんは「出ていくお金を減らす」ことについて、こう書いています。

「マイナスをつくらないこと」は、商売や仕事をやるうえでも、もっとも大切なこと です。商売や仕事で使うお金のことを「出金(しゅっきん)」といいます。 この「出金」を最初から、できるかぎり減らすことです。 例えば、あなたが会社をやめて、商売を始めるとしますよね。 「いい場所にお店を借りて、お店の内装もステキにして、いい看板をつけよう......」
多くの人はワクワクしながら思うことでしょう。 「きっと、仕事の場所や道具にお金をかけたほうが、お客さんがいっぱい来てくれる にちがいない!」 このような幻想を抱いてしまいがちです。 ところが、私に言わせると、最初の時点で、「出金」をどれだけ削るかで、勝負が決まってきます。
例えば、仕事の場所は、お金をかけて、いい物件を見つける必要はありません。 「自宅」で事が足りるなら、自宅で十分なのです。お店を持った場合、内装だって、お金をかける必要はないのです。 「なんだかこの店は忙しくて、繁盛しているようだな......」 お客さんがそう思うように見せられれば、お金をかける必要はありません。
私のお弟子さんたちが商売を始めたとき、みんな最初は自宅で仕事を始めました。 いらなくなった机をもらってきて、そこに電話を一台置きます。 これがそろえば、立派な事務所として活動できます。 ちなみに、お弟子さんたちのお店の看板は、ダンボール箱を適当な大きさに切って、 社名を油性ペンで書いたもの。
文字は、私の手書きです。 一円もかけずに、立派な看板の完成です(笑)。 ちなみに、ダンボール箱というのは、工夫しだいで、いろいろなことに役立ちます。 例えば、私は、お店を始めたばかりのお弟子さんたちに、「お店のあちこちに、ダンボール箱を積んでおきな」とアドバイスをしました。
なぜなら、お店の中がガランとしていると、「ヒマなお店」というふうに見えてしまうものなのです。 だから、とにかくダンボール箱をたくさん積んでおく。 それだけで不思議なことに「繁盛している雰囲気」になるのです。 ダンボール箱ひとつとっても、アイデアしだいで、使い道はたくさんあるのです。
そんなふうにして始めるので、お弟子さんたちの「出金」は、みんな、ほぼゼロ円です。「マイナス」がないので、たとえ事業に失敗したとしても、一円も借金を負うことはありません。 商売で一番大切なことは、とにかく「儲け」を出すことです。
事業で「儲け」が出たら、その「儲け」でまかないながら、商売を広げていけばい いのです。「儲け」を出す前に、商売道具にお金をかけてしまうことは、一番やってはいけないことですからね。
ところが、このまちがいを、多くの人がしています。 例えば、カメラマンになろうとする人は、最初にいいカメラをそろえれば、いい写 真が撮れそうな気がしてしまうのです。 だから借金をしてでも、最新の機能のついた、高額なカメラを買います。 このことが、商売に借金のクセをつける「出金」だということに、残念ながら気が つかないのです。
食べ物屋さんをやろうとする人は、フライパンと鍋さえそろっていれば、たいていの料理はつくれます。それ以外のキッチン器具をそろえる必要はありません。また、それ以外の器具を使 わなければつくれないようなメニューは考えないことです。 この「出金をかけない」というのは、実に大切なことなのです。 このことがわかっているかどうかで、商売が成功するかどうかが決まってしまうのです。(気づいた人から成功できる「人」と「お金」の50のルール/サンマーク文庫)より

これは、商売に携わっている人には耳の痛い話だと思います。売れるか売れないのかまったく分からないのに、ついついお金をかけてしまう。お金をたくさんかけるとお客さんが来てくれるような気がしてしまうのですよね。お金がなければ工夫します。しかし、お金があると(借金できると)、お金で解決しようとしてしまいます。

これは商売の鉄則であり、基本中の基本なのに、すぐに忘れてしまいます。今一度、肝に銘じたいと思います。

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