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一生修行し続ければ本物になる

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『十万人が愛した言葉』(致知出版社)です。その中から「最大のサービスとは、君の人格を上げること」という題でブログを書きました。

本書の中から心に響く言葉をいくつかピックアップしたいと思います。

ほとんどの人が途中でやめる。一生修行し続ければ本物になる(上智大学名誉教授/渡部昇一) 圧倒的な読書量と該博な知識で、知の巨人と称された渡部昇一氏。学者の多くはある段階にくると現場から離れてしまうと言われていました。持続することの得難さを痛感させられる言葉です。
暗いところばかり見つめている人間は、暗い運命を招き寄せることになるし、いつも明るく明るくと考えている人間はおそらく運命からも愛され、明るく幸せな人生を送ることができるだろう(住友生命保険元名誉会長/新井正明) 住友生命中興の祖と呼ばれる新井正明氏。戦地で片脚を失い、26才で隻脚の身となりますが、古典の教えを指針に自らの運命を切り拓きました。その氏の言葉であるだけに一層重みがあります。
金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である(阪急グループ創始者/小林一三) 「ないからできない、あればできる」という凡人の陥りがちな通弊を大事業家は喝破しています。ノーベル賞受賞者・大村智氏が新春特別講演会で紹介され、多くの人の感動を呼びました。
大よそわが身に降りかかる事柄は、すべてこれを天の命として慎んでお受けするということが、われわれにとっては最善の人生態度と思うわけです(哲学者/森信三) 森信三師はその著「修身教授録」において「この根本の一点に心の腰のすわらない間は、人間も真に確立したとは言えない。真の人間生活はここから出発する」と述べています。
天 我が材を生ずる 必ず用あり(唐の詩人/李白) 天は自分という人間を生んだ。天が生んだ自分は必ず自分にしか果たせない役割、使命があるはずだという意味です。千年以上にわたり口ずさまれてきた李白の詩。その人生観が窺える言葉です。

《ほとんどの人が途中でやめる。一生修行し続ければ本物になる》渡部氏ほどの碩学がおっしゃるだけに、なおさら身に沁みます。ひるがえって自分のような凡人はこの一点にかけるしかないと更に思いを深くしました。まさに「凡を極めて非凡に至る」ということだと思うのです。

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