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小さなことに大きく感謝する

今日のおすすめの一冊は、鍵山秀三郎氏の『困ったことばかりでも、何かひとつはよいことがある。』(PHP)です。その中から「恩の程度が、その人の程度」という題でブログを書きました。

本書の中に「小さなことに大きく感謝する」という心に響く一文がありました。

私が講演したときのことです。講演中、私が白板に板書した文字を、タイミングよく消してくれる人がいました。消してもらうたびに、私が軽く会釈して感謝の意を表していたのです。

その所作を見ていた参加者の感想文に書いてあったのが、次の一文です。「講演の内容もよかったのですが、文字を消される人にいちいちお礼を言っておられた鍵山さんの姿に感動しました」。

この感想文を読んだとき、「小さなことに大きく感謝する」ことが、いかに大きな力なのかということを再認識しました。たしかに、大きなことにはだれもが感謝します。しかし、小さなこととなると、ほとんどの人が軽くあしらいがちです。

小さなことに感謝できない人は、どうしても不平不満だけが大きくなります。その結果、小さな困難をますます大きくする傾向があります。反対に、小さなことに大きく感謝できる人は、大きな困難を小さく受け止めることができるようになります。

感謝の念には、困難を和らげる効果があるからです。だからこそ、幸せな人生を送るためには、小さなことに大きく感謝できる感受性豊かな人間になることが、何よりも大切なことなのです。

人は、大きなことには感謝できるが、小さなことには、なかなか感謝できない。例えば、「命を助けてもらった」等の大きなことには、誰もが感謝するが、レストランで、お水を注いでもらったり、料理を運んできてもらったりした時に、「ありがとう」という人は意外に少ないものだ。

些細なことだから、当たり前のことだから、お金を払っている客だから、と思っている人はなかなか感謝しない。大事なことは、まわりの人はその小さな行為をよく見ているということ。そして、そんなことで、その人の評価が大きく上がったり、下がったりもする。

小さなことや些細なことに感謝出来ない人は、幸せを見つけるのが下手な人でもある。幸せはやってくるものではなく、見つけるものだからだ。だから、不平不満ばかりがたまり、人やまわりのせいにする。

大事なことは、日々、日常、あらゆる場所で、小さなことに大きく感謝すること。するとそれが習慣となり、感謝するようなことがドンドン押し寄せるようになる。

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