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やってみなはれ

今日のおすすめの一冊は、『その幸運は偶然ではないんです!』(ダイヤモンド社)です。その中から「想定外の出来事や偶然の出来事が人生に影響を与えている」という題でブログを書きました。

著者のクランボルツ教授は、最終章でこう述べています。

この本で伝えたい基本的なことは、積極的に行動してチャンスをつかみ、新しい経験を最大限に活かそうとすることで満足のいくキャリア、満足のいく人生を見つけることができるということです。いろいろな選択肢を模索し、興味をそそられることについてもっと学び、どのようにあなたが他者の役に立てるかを考えることを、私たちはあなたに勧めてきました。
興味をそそる活動に積極的にかかわっていくことがカギです。しかし、何が自分の興味をそそるのか、どうしたらわかるのでしょうか?何を模索するべきか、どうしたらわかるのでしょうか?何を学ぶべきか、どうしたらわかるのでしょうか?何が重要か、どうしたらわかるのでしょうか?
前もってそれを知る方法はないというのがこれらの質問への答えです。さまざまな活動を試してみることによって見つけられるのです。好きになるものもあるし、そうでないものもあるでしょう。もちろん、自分が好きなことにより多くの時間を費やしてください。しかし、選択肢を模索し続けることを忘れないでください。
理想的な職業を見つけるにはどうしたらよいでしょうか?最もよい方法は、あなたに最大の学びをもたらす機会を活かし、あらゆるチャンスを利用して新しいスキルを学び、そして新たな興味を見つけ育てていくことです。
単に仕事が欲しいだけのときもあるでしょう…どんな仕事でもいいから今すぐに。そんなときにあなたがすべきことはこういうことかもしれません…住む家を確保し、積極的に経験を積んでいくこと。希望にそわない仕事でも、何かしら重要な学びを得ることができるでしょう。もしあなたの仕事があなたの興味に合っていれば、それはさらによいことです。
たとえあなたの仕事が理想的なものでないとしても、あなたはベストを尽くして信頼されるように仕事をするべきです。人々が自分にとって理想的だと思う仕事の多くは、最初は無給だったり、くだらない仕事だったり、あるいはその両方だったりすることがあります。でも、どこからでもいいから、とにかく始めなくてはなりません。
最初から収入が高くて、責任も重い仕事を期待することはできないのです。まず、実行力があることを示す必要があります。アメリカで最も成功しているテレビのパーソナリティのひとり、オブラ・ウィンフリーも最初は受付係だったのです。

仕事において、「何が自分に合っているのか」「天職は何か」を考える人がいます。考えることは別に悪くはないのですが、考えてばかりいるうにち人生は終わってしまいます。実際何が合っているかは、試してみないと分からないからです。だから、就職活動にしても、一度も働いたことがないところに就職する訳ですから、土台(どだい)無理があります。

こんなことを言うと身も蓋もありませんが、思いが強い人ほど、理想と現実とのギャップに苦しみます。結婚もそうです。一度も一緒に住んだことがないのに、一緒に住んでみたら、思っていたのと違った、というようなことです。思いが強くてうまく行く場合もありますが、たいてはそんなにうまくはいきません。

なぜなら、予想外のことが起こるからです。自分の思っていたことが邪魔されるような予想外のアクシデントが起こるのが普通だからです。それが何回も起こったら、思いが強い人ほど、折れてしまいます。だから、それに対応できるレジリエンスが必要なのです。自分の思考を柔軟にして、オープンスタンスで何事も受け入れる。そして、そのうえで対応を考えていく、という素直でフレキシブルな思考です。まさに、「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」ですね。

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