見出し画像

積極的に生きるとは

今日のおすすめの一冊は、中村天風師の『君に成功を贈る』(日本経営合理化協会)です。その中から「まず、笑ってみる」という題でブログを書きました。

本書の中に「積極的に生きるとは」という心に響く言葉がありました。

ほんとうに自分の人生を価値高く活かそうと思ったならば、他力本願で生きてはダメですよ。
心の弱い卑怯(ひきょう)な人になると、「なにか自分には運命は向いていない」だとか、「世間がまだほんとうに認めてくれない」だとか、もっとあきれたやつになると、「設備が整っていない」だとか「誰々が手伝ってくれない」とか、何かうまくいかない時に、みんな、自分以外のもののせいにする人がいますが、とんでもない了見違いですよ。
もっとはっきり言えば、やれ運命がつまらないの、人生がつまらないのって人は、その考え方がつまらないんです。いいですか、幸福も健康も成功も、ほかにあるんじゃないですぜ。あなた方自身のなかにあるんだぜ。運が、むこうから、みなさんのほうへお客のように来るんじゃないんですよ。
すべての幸福や幸運は、自分がよび寄せなければ来やしないんです。自分がよび寄せるというのは、自分の心が積極的にならないかぎりは、よび寄せられないんです。もっとやさしく言うと、幸福や幸運は、積極的な心もちの人が好きなんですよ。どう、わかった?
現代人は、罰あたりと言おうか、こういう方面に対する無学の結果と言いましょうか、この大事な心の態度というものを粗末にしておいて、「やれ人生もっと幸福になりたい」とか、「もっと丈夫になりたい」とか、「もっと運命をよくしよう」なんて、そんなのできっこない相談ですよ。
大きな家はつくれません。土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生またしかり、であります。こういうこと聞いた刹那(せつな)から、一服の薬をのまなくても、なにも特別な勉強をしなくても、これからの人生を価値の高いものに、幸福にみちみちたものにするのは、わけないってことがわかったでしょう。
ですから、きょうの話をもう一度、寝がけに思い出してみてください。自分の心はどんな運命に対しても、どんな健康に対しても積極的かどうか。自分の心は、ほんとうに尊いか、強いか、正しいか、清いか、自分自身おごそかに考えてみてください。
「あんまり強かないけど、また、強いってことにしておこう」なんて、負け惜しみで考えちゃだめよ。(笑)さあ、みなさん方の人生が、ほんとうに価値高くなれることをお祈りして、本日の講演を終わりにします。

中村天風師は「積極」についてこう述べています。「一言一語が自分のみでなく、すべての人々にいい影響を与えるし悪い影響も与える。だから、常に積極的な言葉を使う習慣をつくりなさい。常に善良な言葉、勇気ある言葉、お互いの気持ちを傷つけない言葉、お互いに喜びを多く与える言葉を使おう

積極的に生きるには、逆境のときであろうと、不運の時であろうと、どんなときも、いやむしろそういう時こそ、積極的な言葉を使うことです。うまくいっていないから、調子が悪いから、積極的な言葉は発することができない、などと言っていたら、いつまでたってもチャンスや運はめぐってきません。

自ら状況を変えようとしない、他力本願だからです。自分の運命を切り拓(ひら)くのは自分しかいないのです。たった一度の人生を、積極的に生きる人でありたいと思います。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?