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下足番を命じられたら

今日のおすすめの一冊は、木村進氏の『日本人なら知っておきたい名言100』(総合法令出版)です。その中から「楽しみを見出す工夫」という題でブログを書きました。

本書の中に「下足番を命じられたら」という心に響く文章がありました。

《下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。 そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。》(小林一三・阪急阪神東宝グループ創業者) 

自分はチャンスがもらえないと嘆く人は多い。 しかし、世の中は捨てたもんじゃない。 必ず見ている人はいる。 能力があれば必ず世の中に出ることができる。 本当にできる人を世の中が見逃すことはめったにないからだ。 

まずは、自分の今やるべきこと、与えられたことに全力を尽くしてみるといい。 そこに必ず多くの発見があるだろう。 下足番でも何でもいい。 そこを極めていくうちに世の中のことも見えるだろう。 

豊臣秀吉は、織田信長の下足番から出世したという。 下足番をするなかで信長の力量をわかったし、信長もその下足番ぶりから、秀吉がただの下足番でないことがわかったはずだ。 だからどんなことでもいい、それを極めていけば、自分の先の進み方もわかるし、人も世の中もよく見えてくるものだ。 

「幸運の矢は嫌な方から飛んでくる」 という。 嫌なことから逃げずに、しっかりと足を踏ん張り、一所懸命頑張る。 

多くの人は、目の前の一事に専念せず、もっと他に幸運の種があるのでは、と探し回る。 「明珠在掌(めいじゅたなごころにあり)」という禅語がある。 宝はあちこち探し回っても、どこにもない。 本当は、自分の手の上にある。 

「今ここ」から逃げずに、目の前の一事を、深く、長く、磨き続ける。 「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ」 目の前の一事に、手を抜かず、一所懸命になる人には幸運の女神がほほ笑む。

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