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知的バーバリアンになろう

今日のおすすめの一冊は、徳岡晃一郎&房広治氏の『リスキリング超入門』(KADOKAWA)です。その中から「学ばなくなってしまった日本人」という題でブログを書きました。

本書の中に「知的バーバリアンになろう」という心に響く文章がありました。

皆さんには野中郁次郎名誉教授の提唱する「知的バーバリアン」になっていただきたいと思います。 

バーバリアンとは、野蛮人とか未開人といった意味ですから、知的なことを貪欲にガツガツと求め続け、戦い抜いていただきたい、という思いです。

 VUCAの時代は、今までになかったリスクが顕在化し、未来の予想すらも難しいような「荒野」です。このような環境を、知性を働かせた上で、バーバリアンのように野性味を持って乗り越えていこうではありませんか。

「知的バーバリアン」のイメージとしては、歴史上の人物では福沢諭吉、北里柴三郎、渋沢栄一といった人の名前を挙げることができます。もっと時代が下ると本田宗一郎や井深大、盛田昭夫、立石一真といった方々でしょうか。 

前者は江戸時代から明治時代に日本が急激に変化していく中で、新しい時代をどのように切り拓いていくのか大きな志を持って取り組んだ人物です。後者は戦後の混乱期に登場し、日本の高度経済成長を引っ張った人物です。

単なるリスキリングの前に、未来の社会、その構成要素としてのよい企業・よい組織・よい仕事を創る志こそ重要なのです。 どちらも時代が変化する時に、未来を志向して理念を掲げ、そこに向けて意志の力と実行力を働かせた人たちだと言えるでしょう。

現在では、JALを再生した稲盛和夫、ダイキン工業の井上礼之、星野リゾートの星野佳路、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツや、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ、マイクロソフトを立て直したサティア・ナデラなどの各氏の名前が想起されるのではないでしょうか。

国や国民が貧しかったとき、多くの日本人はガツガツと働き、学んだ。しかし、豊かになった今、その気迫は失われ、ガツガツする人は少なくなり、むしろそういう姿はカッコ悪いとさえ思われている。

今一度、野生を取り戻し、「知的バーバリアン」を目指したい。

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