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失敗は実はチャンス

今日のおすすめの一冊は、ウエイン・W・ダイア―氏の『運のいい人だけが知っていること』(三笠書房)です。その中から「新しいことにトライする」という題でブログを書きました。


本書の中に「失敗は実はチャンス」という素敵な文章がありました。

憶えておいてください。失敗は、実はチャンスなのです。すでに自分のためにならないとわかっていることを続ける代わりに、「今、あちらの方向へと動こうと思う」 と言えばいいだけです。あとは正しいものを見つけるだけです。
したくもないことをもう一秒でも続けたいと、どうして思うのですか? 自分の人生がどれくらい続くかは、誰も知りません。しかし、考えを変え、いろいろなテクニックを使えば、人生はもっとずっと意味のあるものになるでしょう。
「人生行路」を変えるというテーマを持ち出すと、あちこちから声が上がります。ほとんどの人は、「はい、でも、私には責任があります。はい、でも私には借金があるのです。はい、でも.......」 などと思っているでしょう。
あらゆる種類の、「はい、でも」が聞こえてくるのですが、 そのどれもが、怖れから発せられています。 しかし、私はここで「失敗する勇気がなければ、成功はおぼつかない」と、はっきりと言っておきます。ベーブ・ルースは年間六十本のホームランを打った年に、八十九回、三振を喫しました。ホームランを打ちたかったら、三振する覚悟が必要なのです。
成功をめざす過程において失敗を経験することで、自分がどこにいて、自分の道をどのように歩いているかを知ることができるのです。これは、誰よりも優秀になることに焦点を当てる必要がある、という意味ではありません。他のすべての人を打ち負かして勝たねばならないとしたら、あなたは必ず敗者になります。どんなに優れた人でも誰一人として、他のすべての人を常に打ち負かすことはできないからです。
自分がどの程度うまくやっているか、肩越しに振り返って他人と見比べなければならないとしたら、誰かの行動が、あなたを決めることになります。限界のない人間は、自分がどれほどかを知るために、肩越しに他人を振り返ったりはしません。
彼らは言います。 「あれが彼の走り方なのか。あれが彼らの音楽なのだ。でも、それは私とは関係ない。私がどこにいるかは、私が決めることだ」
競技や仕事などで競争するのが悪いのではありません。ただ、その目的は、自分が何者か、自分にどれほどの価値があるかを評価することではなく、他人と較べて、自分の技術がどの程度かを知ることにあります。それを忘れないことです。
そして、負けてもかまわないと考えることも、とても大切です。勝利からは多くを学ぶことはできません。しかし、何かで失敗したり何かを失ったりすると、それは成長の機会 を与えてくれるすばらしい体験となります。

「負けて覚える相撲かな」という言葉があります。相撲に限らず、勝つことによって学ぶことは少ないものです。つまり、多くは失敗から学ぶということ。まさに「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し」というプロ野球の野村監督の残した言葉の通り、負ける時には、必ず原因があるものだということです。しかし、勝ちにはラッキーや運もあり、その分析は難しく、そこから学べることは少ないというのが、スポーツの世界だけでなく、経営や人生においても言えます。

また、勝ったとき、「それはこういう理由だ」という人には必ず驕(おご)りがあります。そこには「おかげさま」という謙虚な気持がないからです。「いいことはおかげさま、わるいことは身から出たさび」という相田みつをさんの言葉の通りです。

だからこそ、「失敗こそが学びのチャンス」なのです。

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