人生の隠し味
今日のおすすめの一冊は、石川洋氏の『やるなら決めよ決めたら迷うな』(勉誠出版)です。その中から「裏を語ると表が光る人」という題でブログを書きました。
本書の中に「人生の隠し味」という心に響く一節がありました。
私にとって大事に励ましてくださる方で、かとうみちこさんという女性がおります。 この人は高校生のときに、無腐性壊死という、助からない病気を患いました。 今はそれを克服して、立派に活動している方でありますけれど、このかとうみちこさん、自分で治したと言ったらちょっと言いすぎかもしれませんけれども、発想の転換で病気を治したと言っていました。
「かとうさん、もうちょっと病院にいなさいよ」という言葉を振り切って、病院から家に帰ったそうです。 病院で死にたくはないと思ったんでしょう。 お家に帰って、お兄さんが 「みちこ、退院だから、記念で写真撮ろう。笑顔で撮ろうよ、笑いなさい」 と言って、笑って撮った写真。
その写真を大きく引き伸ばして、私に見せてくれました。 「この顔を見てください。笑おうね、笑うよと言って撮った写真。泣いているでしょう」 と言いました。 「だから、笑顔はつくらなければならない。 それが私の人生の第一歩でした」 とおっしゃいました。
人生の隠し味という詩を作っています。 「からいお塩はおいしいお汁粉の隠し味 からい苦しみ、悲しみ、そして別れ みんな人生の隠し味 一振り、二振り、そら、とっても人生がおいしくなったでしょ からい苦しみ、悲しみ、そして別れ。 みんな人生の隠し味」
笑顔の中には、そういう人生の隠し味があって、笑顔の美しさ、笑顔の深さ、そして人を本当に明るくする笑顔の力というものがあるんじゃないんでしょうか。 かとうみちこさん、今ほんとに元気に、きらきらとして活動なすっていらっしゃいます。
笑顔はつくらなければならないと思った。 笑顔の筋肉というものは大事なんだそうでありまして、笑顔の筋肉を動かしていない人は、笑うと引きつれるんだそうです。
人間というものはさまざまな経験をしていくわけでありますが、悲しいときも苦しいときも、行き詰まるときにも、自分の悲しみや苦しみや、行き詰まりに落ち込まないで、笑顔ひとつでも人のためにお尽くしをできる人生になることが、とても大事なことではなかろうかと思います。
今、笑顔ができていますか。 お互いに学びをさせていただきたいと思います。
「楽しいから笑うのではない。 笑うから楽しいのだ」という有名な言葉があります。 笑顔も同じで、笑顔をつくるから楽しいことやうれしいことが起こるのです。 前向きな言葉はみな同じです。
「ツイてる」「うれしい」「感謝」「ありがとう」「しあわせ」と先に言うから、それと同じ状況が後から起きるのです。 逆に、「疲れた」「つらい」「まいった」と言っていれば、疲れた毎日になり、つらい日々を送るようになり、まいったことが次々と起こります。
「今は笑顔が出るような状態じゃないから」と言っているうちは、ずっと同じ状態が続きます。 「笑顔はつくらなければならない」と意識して毎日を送りたいものです。
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