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終わりよければすべてよし

今日のおすすめの一冊は、塚本亮氏の『ヤバいモチベーション』(SB Creative)です。その中から、『ネガティブな言葉の後には「だけど」をプラスする』という題でブログを書きました。
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齋藤一人さんは、よくこんなたとえ話をします。『お蕎麦屋さんに行ったとき、心の中でどんなに「ざるそばが食べたい」と強烈に思っていたとしても、注文するとき口から出た言葉が「うどん、ください」だったら、うどんが出てくるよ』と。

これは、日常生活でも同じで、どんなに心の中で誰かに感謝していたとしても、言葉でそれを言わなかったら相手には伝わらないのと一緒です。それで、人は、聖人君主でもない限り、どんなにポジティブな人であっても、時に、グチを言ったり、泣き言めいたことも言ったりもしますし、ちょっとだけ悪口も言ってしまったり、不平不満らしきことも、つい口から出てしまうことがあります。

そんなときです、この「だけど」という言葉が役に立つのは。「覆水盆に返らず」の通り、言ってしまった言葉は元には戻りませんが、「だけど」をつけてそれをひっくり返すことはできます。

それを、酒井穣氏は、「ピーク・エンドの法則」という言葉で説明しています。

「ピーク・エンドの法則」(終わりよければすべてよし)という法則があります。ノーベル経済学賞の受賞者である、ダニエル・カーネマン教授が発表した理論で、人間は、過去の経験を「ピーク(最良または最悪)」と「エンド(どのような終わり方をしたか)」によって判断しているというものです。
たとえば1週間の家族旅行をしたとして、家族の旅行全体への印象は「最良の思い出(または最悪の思い出)」と「旅行がどのように終わったか」の二つによって決まってしまうということです。これは…結構、怖いことですね。その他の経験の情報は、脳内から消えていたりはしないのですが、経験全体の印象の決定(判断)にはその他の情報は「使われない」というところが重要です。直感的には「すべての経験の総和」が、その経験の「印象」のように思われますが、これは間違っているということです。 (ビジネスでいちばん大事な「心理学の教養」/中公新書ラクレ)より

そう、最後の言葉が大事なんですね。「いつもはホントにいい仕事をするのに、今回は何だ!このひどい仕事は。とても残念だ。」というのと、「今回はひどい仕事をしたね。ホントに残念だ。だけど、普段はいい仕事をする君だから信頼してるよ。次回は頑張って!」では印象はまるっきり違います。

だから、間違ったヒドイことを言ってしまったとしても、「だけど」をつけて逆転させれば、意外になんとかなるものです。「終わりよければすべてよし」って大事ですね。

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